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子どもの自転車事故減らせ

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ブレーキ改良へ 産総研など実験

子ども用自転車は形状もデザインも様々だが、安全性を考慮し、子どもの身体にあっているものを選びたい(東京都千代田区の自転車文化センターで)

 子どもの自転車事故を減らそうと、ブレーキの構造や使い勝手を考える取り組みが始まった。実証実験などを行い、製品改良につながる提言をまとめることも検討している。

 この取り組みは、長崎県大村市が同市内のNPO団体や産業技術総合研究所(東京)と協力して行う。消費者庁も安全な製品の普及につながる先導的事業として経費を助成している。

 同市が子どもの自転車のブレーキに着目したのは、市内でブレーキの使い勝手に関連する事故があったため。坂道を走行中、ブレーキがうまくかからず、電柱にぶつかり、あごを打ったという。同研究所もブレーキが利かずに壁にぶつかって擦り傷を負った、ブレーキが間に合わずに車にぶつかって転倒した、などの事故を把握。子どもがけがを負った事故に関係した製品では、階段や遊具を抑えて自転車が最も多く、運転中の転倒、衝突事故が8割を占めるとの医療機関のデータもあるという。

 同市内のNPOがすでに小学生約1500人に自転車事故の経験の有無などを尋ねるアンケート調査を実施中。11日からは、産総研が中心となり、約120人の小学生の握力や指の長さを調べる身体測定や、自転車走行時のブレーキ操作方法などに関する実証実験を開始する。年齢や成長度合いによるブレーキの利きの違いや、ハンドルとブレーキの間の幅が停止時に与える影響などを分析する。業界団体や消費者団体の意見を聞きながら、今年度中に事故防止策をまとめる予定だ。

 ブレーキの重要性などを訴える交通安全教育の教材作成とともに、実証実験の結果によっては、子どもの年齢や成長に応じた使い勝手の良いブレーキの企画開発を促すような提案を行う。

購入時の注意点

 子ども向けの自転車教室などを開いている自転車文化センター(東京)の谷田貝一男さんは「事故対策上、ブレーキの操作性など、自転車を止めることは最も重要。購入時に意識してほしい」という。

 注意点は、〈1〉ハンドルを持ちながらブレーキをかける際に、親指以外のすべての指がブレーキレバーにかかり、しっかり握れること〈2〉サドルにまたがった際に両足が地面にべったり着くこと〈3〉ハンドルを持って左右に60度程度曲げた際に、ハンドルから手が離れないこと。いずれかに問題があれば、自転車のサイズ変更を検討したい。

 「最低限のチェックポイント。デザインだけを見たり、いずれ大きくなるからと体に合わないサイズを選んだりするのは避けましょう」と、谷田貝さん。

 道路交通法の施行規則では、自転車のブレーキについて、時速10キロで走行中にブレーキをかけた時、3メートル以内で停止できる性能が求められている。購入時や購入後、安全な場所で走らせてみて、ブレーキの利きを確認する。

 ブレーキの利きは微妙な調整で変化するため、自転車安全整備士など専門的な技術者のいる販売店に行くことを勧める。「異常を感じたときだけでなく、1年程度を目安に点検してもらい、成長に合った整備をしてもらうとよいでしょう」と谷田貝さんは話す。

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