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ダイエットのウソ? ホント?

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ダイエットにタンパク質は不可欠?!

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 大手小町では、110キロから55キロ減のダイエットに成功した、アユミさんの体験記『アユミのダイエットメモリー』が連載中です。ヨミドクターでは、アユミさんの体験談に連動して、肥満研究の権威でもある医学博士・宮崎滋さんにダイエットについてアドバイスをしていただきます。

食物繊維たっぷり厚揚げと色々お豆煮

鶏のスペアリブ煮

カツオのショウガ・ニンニクしょうゆ漬け焼き

 ダイエットの食事制限で、重度の栄養失調状態になったアユミさんは、食事の仕方を見直し、著しく欠けていた「タンパク質」を補うメニューを実践しました。宮崎さんにアユミさんが工夫したダイエットレシピを見ていただきました。

 「厚揚げと豆煮は、タンパク質が多めで、繊維も多いですね。豆の食感で満足感が得られて腹持ちがよいと思います。カツオのしょうゆ漬け焼きのプレートですが、熱量は600キロカロリーで、高タンパク、高脂質、低糖質。もう少し野菜を足して、カツオと卵焼きを半分にするとよいのでは。鶏のスペアリブ煮は主菜の一品ということでしょうか。副菜で食物繊維、ビタミン、ミネラルを補いたいですね。これにサラダ、ごはん、みそ汁などを食べれば、ちょうどよいですね。

 アユミさんはタンパク質不足で栄養障害を起こしたそうですが、タンパク質が足りないと、筋肉も臓器も萎縮します。基礎代謝が落ちるので、リバウンドもしやすくなります。標準体重当たり1日1グラムのタンパク質が必要です。身長が160~165センチの方で、50~55グラムのタンパク質を取らなければなりません。動物性の食品に偏らないよう、いろいろな食品で取ることが必要です。食事はバランスが大切ということです

 また、日本人は通常の食事では、たとえばカルシウムは2~3割足りません。そういうときは、サプリメントで補うのもいいかもしれません。ただし、サプリメントですべてまかなうのはおすすめできませんね」

 
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ダイエットのウソ? ホント?_profile写真_宮崎滋

宮崎滋(みやざき・しげる)
公益財団法人結核予防会・新山手病院生活習慣病センター長。1971年、東京医科歯科大学医学部卒業。医学博士。糖尿病、肥満症、メタボリックシンドロームの治療に従事。東京医科歯科大学医学部臨床教授、東京逓信病院外来統括部長・内科部長・副院長を経て2012年より現職。日本内科学会、糖尿病学会認定医・指導医、日本肥満学会副理事長・評議員などを務める。著書に『最新版 本気で治したい人のメタボリックシンドローム 』(学研/1200円・税別)、『健康診断で中性脂肪値が高めの人が読む本』(幻冬舎/1200円・税別)など

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