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いきいき快適生活

介護・シニア

遠距離介護 交通費、節約したい

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航空各社…介護割引、早期予約 JR…割安会員制ネット予約

 休日、遠く離れた実家に戻って老親の介護をしている人は少なくない。そんな「遠距離介護」で、大きな負担となるのが交通費だ。どんな節約法があるのだろうか。

 都内の会社に勤める女性(36)は、週末ごとに名古屋市の実家に帰っている。今年の春に母親が倒れ、介護が必要になったからだ。土曜早朝に家を出て、家事と介護をして日曜午後に東京へ。疲れ以上にこたえるのが、月約8万円の新幹線代だ。「貯金がどんどん減っていく」とため息をつく。

 遠距離介護する人を悩ませる交通費を、少しでも節約できる方法を考えよう。

 主な航空各社には介護割引があり、普通運賃より30~40%程度安くなる。適用されるのは、介護を受ける人と介護する人の最寄り空港を結ぶ路線。例えば、日本航空の東京(羽田)―福岡便を12月1日に介護割引で利用すると、普通運賃3万6870円が2万3670円になる。

 要介護、要支援認定されているのが条件で、介護保険証か介護認定結果通知書のコピー、要介護者との関係がわかる戸籍謄本などの書類を添え、事前に各社に申し込む。日本航空と全日空はマイレージカードなどに情報が登録され、割引が使えるようになる。スターフライヤーとソラシドエアは、送られてくる介護割引パスを提示して予約する。

 また、各社には早期予約の割引もある。前もって帰省日がわかるなら、こちらの方が安いケースもある。ただ、早期予約は原則、便の変更ができず、キャンセルの場合は取り消し手数料がかかることがある。

 格安航空会社も選択肢だ。スカイマークの東京(羽田)―福岡便を14日前までに予約すれば、1万2500円~1万6500円。

介護者の健康も大事

 JR各社に介護割引はない。通常の運賃より割安の新幹線回数券を利用するのも手だが、購入時に支払う金額が大きくなり、利用期限がある。月に数回は確実に利用する人や、夫婦など複数で帰省する人には使いやすいかもしれない。

 回数券より割安なのは、会員制のインターネット予約だ。JR東海、西日本の「エクスプレス予約」やJR東日本の「モバイルSuica特急券」、JR西日本の「e5489(いいごよやく)」は回数券より安く、早期予約すればさらに割引幅が大きくなる。

 例えば、新大阪―博多間のe5489「スーパー早特きっぷ(14日前まで)」なら、通常の運賃から33%引きの1万円で、e5489の1万2880円よりも安い。詳しくは、各社ホームページで確認を。

 金銭的に苦しいとき、飛行機や新幹線より割安な夜行高速バスに頼りたくなる。東京―大阪間のJR「ドリーム号」は8200円(12月1日)だ。しかし、通常8~9時間はかかる。

 大阪―三重間の遠距離介護を経験し、今は介護情報サイト「親ケア.com」を運営する横井孝治さん(46)は、「遠距離介護は介護と移動の疲れが重なるもの。介護する人の健康も大事なので、体調を考えて帰省手段を選べばいい」と話している。(梅崎正直)

◇         ◇         ◇

親元の支援者増やそう

「遠距離介護は大変」と話す舛添さん

 母親の遠距離介護を経験した 元厚生労働相舛添要一さん

 1990年代後半の約5年間、東京から北九州の実家に週1回通いました。交通費がかさむので、関西地方の仕事を多く引き受けて、そこから行くなど工夫しました。寝不足になり、新幹線でパソコンを打ちながら眠ってしまったり。遠距離介護は大変です。

 経験者として助言したいのは、一人で抱え込まないこと。いつでも「自分が駆けつけなきゃ」と思えば、体力や金銭の負担が重い。

 簡単なことなら実家の近所の人に頼み、様子を見てもらえる関係を築くことが大事です。担当のケアマネジャーにも遠慮せずに電話する。支援者を多く作ることです。

 介護にかかる費用は親自身のお金でまかなうことをお勧めします。費用負担や相続でもめずに済むし、親も自分のお金で介護を受けていると、プライドを持てるからです。(談)

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