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介護・シニア

おなかを整える(1)「腹八分目」忘れずに

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 今月は、兵庫県川西市の赤崎恒二郎さん(64)、京都府長岡京市の木曽美恵子さん(75)からの「快適な食生活を送る方法は」という質問で、「おなか(消化器)を整える」を5回にわたり紹介します。講師は園田内科(兵庫県西宮市)院長、消化器内科医の園田邦央(くにひろ)さん(45)=写真=です。

 秋真っ盛り。スーパーには旬の食材が並び、食欲がそそられます。間もなく、忘年会や新年会のシーズンも訪れます。そこで今回は、食欲を満たしつつ胃や腸を傷めないコツをお伝えします。

 寒くなれば鍋料理ですが、食道や胃は熱さを感じにくいことをお忘れ無いように。知らぬうちのやけどで、炎症を起こす恐れがあります。「少しぬるいかな」がベストの食べ頃です。

消化器内科医園田邦央さん

 冬場も食中毒には要注意です。ノロウイルスはひどい下痢、嘔吐(おうと)をまねきます。肉類はしっかり火を通すことが大切です。しゃぶしゃぶを食べるなら、肉の色が完全に変わってから口に運びましょう。

 空腹時にお酒を飲むと胃粘膜が刺激され、胃炎を起こしやすくなります。「乾杯」は一口くらいで済ませて、食べながら少しずつ飲むようにしてください。

 食前に飲む胃腸薬は、予防にある程度有効でしょうが、過信は禁物です。「腹八分目に医者いらず」を忘れず、食卓に臨みましょう。

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