文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

海原純子のハート通信

yomiDr.記事アーカイブ

大切なのは医師との信頼関係…シドニーで学会発表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 第15回WCLC(World Conference on Lung Cancer、世界肺がん学会)が10月27~30日、オーストラリアのシドニーで開催され、私も参加して、がんのメンタルサポートの部門で発表してきました。

 大規模な学会はシドニーのコンベンションセンターが会場で、世界中から約6000人の研究者が集まりました。最近10年間の肺がん治療の進歩はすばらしいものがありますが、この学会では最先端の積極的な治療もさることながら、緩和治療を組み合わせた治療効果も紹介され、「次世代の肺がん治療」についての論議も活発に行われました。

 私の研究発表は、「がんの患者さんが選んだ治療に満足するためには何が必要か」ということがテーマでした。ヨミドクターの皆さんに協力していただいたウェブ上のアンケート調査や、群馬県太田市の福祉協議会の皆さんや群馬県立がんセンターでボランティアをなさっている方々の協力による調査をもとにしたものです。

 納得したがん治療は患者さんのその後の生活のウェルビーイング(幸福度)に大きくかかわるとされており、実際に私たちの調査でも同様の結果でした。しかし、欧米と異なるのは、選んだ治療に納得できるかどうかに大きくかかわるのは「医師との信頼関係」で、「治療の説明」より、「治療選択にかかわること」より、担当医師との関係性の方が大きいことが判明した点でした。日本の医療の中で、コミュニケーションやメンタル面のサポートが重要ということがよくわかります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

海原純子ブログ_顔87

海原 純子(うみはら じゅんこ)

1976年東京慈恵会医科大学卒業。日本医科大学特任教授。医学博士。2008-2010年、ハーバード大学及びDana-Farber研究所・客員研究員。現在はハーバード大学ヘルスコミュニケーション研究室と連携をとりながら研究活動を行っている。

海原純子のハート通信の一覧を見る

1件 のコメント

現地の友人にかわって

オーストラリア大好き人間

たしかに、肺がんの治療が進展しているのは喜ばしい戸は思います。 でも、その位の疾病にならないと医療を受けられないという現実もあります。 場所はオ...

たしかに、肺がんの治療が進展しているのは喜ばしい戸は思います。

でも、その位の疾病にならないと医療を受けられないという現実もあります。

場所はオーストラリア。



だからでしょうか。

医者の利権問題とか、金儲けって比喩されるのは。

もっと基本的な医療知識をもったコメディカルの方々の養成が必要だと思います。

医者ばかり、医療機器会社や製薬会社ばかりが先端をいってもしょうがないです。



ドクターが待機しているのに、実は受付で帰されたなんて方もいらっしゃいます。

大病という高額医療にならないと相手をしてくれないのか、知識不足なのかはわかりませんけど。

住民はあきらめています。現状としては。

なるなら肺がんとも、思っていますよ。

だから、たばこ吸うんだっていう矛盾。

つづきを読む

違反報告

すべてのコメントを読む

最新記事