海原純子のハート通信
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「ポジティブ」効果を科学的に研究
第2回日本ポジティブサイコロジー医学会学術集会が10月18日、第1回大会と同じく、福島県で開かれました。
この医学会は、ポジティブネス(積極的、肯定的であること)という状態が人々の心や健康にどのような影響を与えるかを広くディスカッションし、ポジティブということを科学的に医療面から研究することを目的にしています。理事長は大野裕先生で、副理事長は坪田一男先生です。
今回の大会では、京都大学の高橋英彦准教授の脳機能からみたポジティブ情動の解析、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン教授のアンドリュー・ステップトウ博士のポジティブ思考と健康についての講演など、幅広い分野での興味深い講演が行われました。
大会長を務めた「あさかホスピタル院長」(福島県)の佐久間啓先生は、震災後の復興の中で、地域におけるつながりを育てながら「共に生きる」幸せな地域づくりについての講演を通し、医療を通じて心の健康を高めていこうというメッセージを説き、印象的でした。
この大会の第3回は来年10月、東京で行われます。市民講座も行われる予定ですから、興味ある方はぜひ覚えておいてください。
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