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医療・健康・介護のニュース・解説

福岡アジア文化賞の大賞を受賞した医師 中村哲さん

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中村哲(なかむらてつ)さん 67

撮影・貞末ヒトミ

 灼熱(しゃくねつ)の日差しが降り注ぐアフガニスタンで、自らもくわをふるい、重機を操る。2000年の大干ばつで苦しむ人々を目の当たりにし、「医療だけでは飢えや渇きはいやせない」と、かんがい設備の整備に力を注ぐ。

 1万5000ヘクタールの農地をよみがえらせ、多くの難民を救った功績が評価され、9月、アジアの発展に貢献した個人・団体に贈られる福岡アジア文化賞(福岡市など主催)の大賞に輝いた。

 民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」の現地代表。アフガニスタンやパキスタンのへき地で治療を受けられずにいるハンセン病患者の存在を知り、約30年前から支援を始めた。08年には日本人スタッフが武装集団に拉致、殺害されたが、現地で活動を続けた。「武力ではなく田畑を広げることで、平和を取り戻したい」との信念からだ。

 「晴れがましい席は苦手。重機に乗っている時が一番楽しい」と語り、1年の大半を現地で過ごす。秋篠宮ご夫妻が出席して行われた授賞式でも、スーツに合わせたのは、作業用にいつも使っている安全靴だった。(西部社会部 吉永亜希子)

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