文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

知りたい!

ニュース・解説

ピロリ菌研究で国際賞を受賞した北海道大学特任教授 浅香正博さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

浅香正博(あさかまさひろ)さん 65

撮影・原中直樹

 胃に住みつく細菌ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の研究で、菌を発見したノーベル賞受賞者の名を冠した「マーシャル・アンド・ウォーレン・メダル」を日本人で初めて受賞した。

 ピロリ菌に関する450本以上の論文に加え、「除菌で胃がんを撲滅しよう」と訴え、薬の保険適用の拡大につながったことが評価された。「20年前は欧米が日本に知識を与えていたが、今や日本から学ぶ時代」。9月14日、スペインでの授賞式でこう声をかけられ、顔をほころばせた。

 きっかけは1987年。米国の学会で、ピロリ菌が胃潰瘍を起こすと聞いた。日本では胃潰瘍は原因不明で、ストレスが関係するとみられた時代。「細菌犯人説」はなかなか受け入れられなかった。患者を診ては細菌培養室にこもり、除菌で胃がんの局所再発を減らすことを証明した。

 2年前に定年退職し、特任教授に。勤務を8時間に減らし、早朝は畑仕事に手を染める。生まれも育ちも北海道。「おおらかな自然と人びとがたまらなく好き」という。「胃がんは確実に減らせる。北海道から世界に発信し続けたい」(医療部 館林牧子)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

知りたい!の一覧を見る

最新記事