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はつらつ健康指南

健康・ダイエット

窒息事故防止へ ブラインドひも、子ども届かない所に

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ハンドル式の製品も

 窓のブラインドやカーテンに付いたひもが、子どもの首にかかり窒息する事故が起きており、消費者団体などから安全対策を求める声が強まっている。昨年11月には死亡事故が発生。ひもを子どもの届かないところに留めるといった家庭の対応も必要だ。(竹之内知宣)

 「子どもの事故は親の不注意が原因だと思われがちで、なかなか表に出てこない。早急に実態を把握するための調査をしてほしい」。日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(NACS)の田近秀子さんは訴える。

 ブラインドのひもによる死亡事故は、日本小児科学会が先月下旬に、事故情報を伝えるサイトで発表した。

 同学会によると、昨年11月、生後6か月の男児が自宅でブラインドのひもが首にかかった状態で見つかり、死亡した。そばのベッドで寝ていてベッドから落ちた際、ひもがかかったとみられるという。昨年7月にも、1歳の男児が自宅の居間で、カーテンの留めひもに首がかかり窒息。約1か月入院する事故があった。

 同学会によると、事故は海外でも起きている。米国では2006~09年に幼児の死亡事故が5件、死亡の恐れのあった事故が16件あった。

 しかし、国内では件数や状況などの詳しい実態が把握されていない。東京都は今月、消費者や事業者らによる調査会を設置し、アンケートや事故の再現実験などを行う。

 一方、子どもの事故を防ぐための商品開発も進んでいる。インテリアメーカー大湖(だいこ)産業(滋賀県)は昨春、ひものないブラインド「コードフリー」を販売した。ブラインドの上げ下げをひもで操作するのではなく、ブラインドの下部にあるハンドルを持ち上げたり、下げたりする仕組み。

 「床に付くほどの長いひもやコードがあると、子どもだけでなく、高齢者が足をひっかけて転倒する危険もある。ひもがないことで、見た目もすっきりする」と担当者。この製品は7月、子どもの事故防止などに役立つ製品やデザインを表彰する今年の「キッズデザイン賞」を受賞した。

 業界団体の日本ブラインド工業会は05年、「ブラインド類の操作コード(チェーン)事故防止表示」に関する規定を設けた。「警告タグ」を製品に添付して利用者に注意を呼びかけ、ひもを子どもの手の届かない位置に留めるクリップを製品に付けるなどの対策を取っている企業も多い。しかし、10年以上前に製造されたものや輸入品などには、こうした対策が取られていないものもある。

 子どもの事故に詳しい産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター長の持丸正明さんは「ブラインドのそばにベッドを置かないなど、利用者が注意するとともに、メーカー側も製品の改善に努めてほしい」と話している。

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