タレント 矢沢心 さん 32
一病息災
[タレント 矢沢心さん]不妊治療(1)「そのうち妊娠」のはずが…
「とても長い道のりでした」
5年間願い続け、ようやく長女と出会ったのは昨年6月。ベッドの上でおなかに乗せられた娘は、ずしんと重かった。
「卵子の老化」など加齢による不妊が話題となっているが、若くてもすぐに妊娠できるとは限らない。矢沢さんは、不妊治療をする人や将来妊娠を考える人たちに、自分の経験が少しでも役立てば、と取材に応じてくれた。
矢沢さんが、夫で格闘家の魔裟斗さんと結婚したのは7年前の25歳の時。運転する車がオーバーヒートしたことがきっかけで、19歳の時に出会った。初めて話をし、「この人と結婚する」と直感したという。
結婚後、子どもが欲しいと願ったが、なかなかできなかった。友人に「結婚して2年で妊娠しなければ不妊」と聞いて、以前から通う産婦人科医院に行った。高校生の頃から月経不順で、排卵障害の「多嚢胞性卵巣症候群」と診断され、定期的に通っていた。
それでも、「いずれ妊娠するだろう」と、あまり深刻にはとらえていなかったという。訪れた医院に飾られた、たくさんの赤ちゃんの写真を見て、「私もいつかこうして赤ちゃんを抱くのだろうな」と漠然と考えていた。
長い不妊治療の始まりだった。
◇ ◇ ◇
タレント 矢沢心(やざわしん) さん 32
【関連記事】