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前立腺がん

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前立腺がん手術後にPSA値上昇

 71歳の時に前立腺がんになり、前立腺摘出手術を受けました。昨年までホルモン剤を服用しPSA値も0でしたが、副作用で中止すると0・03に上がり、再び服用を始めました。(80歳男性)

がんの悪性度や年齢考え判断を

堀江 重郎 (しげお)順天堂大泌尿器科教授(東京都文京区)

 血液中の前立腺特異抗原(PSA)値は、前立腺がんを発見するための検査や、前立腺がん治療の効果の判定、再発の診断に用いられます。

 前立腺がんでの摘出手術後は、PSAは通常0・05以下になります。勃起神経を温存する手術では、これより高いこともあります。

 手術後にPSA値が上昇し、0・2を超える場合には、手術で切除した付近(尿道または膀胱(ぼうこう)、直腸付近)に残っていたがんの再発や転移を疑います。ただし、この段階では、症状は何もないのが普通です。

 PSA値が上昇したときには、摘出したがんの悪性度やリンパ節転移の有無、PSA値上昇のスピード、年齢や合併症の有無に基づいて、治療をすべきか判断します。特にPSA値が2倍になるまでの期間をPSA倍加時間と呼び、これが短いほど、がんの転移が起こる可能性が高くなります。特にPSA倍加時間が3か月以内の場合は、積極的な治療が必要です。

 治療は、骨盤への放射線療法やホルモン療法を行います。

 お尋ねの場合、手術後にホルモン剤を服用されていますので、がんの悪性度が高いか、広がりが大きかった可能性があります。ただしホルモン剤を中止するとPSAはある程度は上昇するので、0・2を超えなければしばらく様子を見てもよいかもしれません。手術で摘出したがんの悪性度と、がんの広がりをもう一度、主治医に確認されるとよいでしょう。

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