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ダイエットのウソ? ホント?

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「○○を食べるダイエット」は効果がない?!

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 大手小町では、110キロから55キロ減のダイエットに成功した、アユミさんの体験記『アユミのダイエットメモリー』が連載中です。ヨミドクターでは、アユミさんの体験談に連動して、肥満研究の権威でもある医学博士・宮崎滋さんにダイエットについてアドバイスをしていただきます。

 世の中には「○○を食べるダイエット」が横行しています。たとえば、一時期はやった「ゆで卵」ダイエット。1日3食、ゆで卵だけを食べるというシンプルな方法です。ゆでた卵(Lサイズ)のカロリーは1個約90キロカロリーなので、1日に10個食べたとしても、900キロカロリー。1日に必要なエネルギーが1700キロカロリーの人なら、差し引き800キロカロリー分やせるという理論です。しかし、卵だけでは栄養が偏るのは一目瞭然です。

 アユミさんも「ゆで卵ダイエット」や「リンゴダイエット」に挑戦して、5~8キロやせては即リバウンドを繰り返します。宮崎さんは、健康的ではないし、たとえやせても、リバウンドするリスクは高いといいます。

 「○○ダイエットですぐにやせる…と聞くと、ついつい試してみたくなります。以前、テレビで納豆のダイエット効果が扱われたときは、スーパーで納豆が売り切れてしまったそうです。でも、何かを食べれば、それだけでやせるということはありません。逆にこれを食べたら必ず太るという食品もないんです。適度に食べれば太らないし、何でも食べ過ぎれば太ります。健康的なダイエットの基本は、バランスよく栄養を取って、きちんとエネルギーをコントロールすることです」


ダイエットに近道はない

 油だけをカットしたり、糖分を控えるダイエットをしても、人はかんたんにやせないようにできています。

 「極端な食事制限で急激に体重を落とせば、見た目はやせますが、脂肪だけでなく筋肉も減っています。糖分や脂肪の摂取を少なくすると、体内のたんぱく質が分解されて筋肉量が落ちるからです。こういうやせ方をすると、リバウンドしやすくなります。筋肉を減らさないように体重を落とすことが大切なんです。70キロの人が10キロ落とすなら、できれば1年かけてほしい。月に500グラムから1キロを目安に10キロ落とすのが理想的なやせ方です。早く美しくなりたいと思うのは、女性の心理かもしれませんが、ダイエットに近道はありません」

 「3日で5キロ」とか「2週間で10キロ」など、むちゃなダイエットはご法度です。筋肉が落ちることで基礎代謝も低下して、結局、前よりずっと太ってしまった…という悲劇も起こります。ダイエットに焦りは禁物です。

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ダイエットのウソ? ホント?_profile写真_宮崎滋

宮崎滋(みやざき・しげる)
公益財団法人結核予防会・新山手病院生活習慣病センター長。1971年、東京医科歯科大学医学部卒業。医学博士。糖尿病、肥満症、メタボリックシンドロームの治療に従事。東京医科歯科大学医学部臨床教授、東京逓信病院外来統括部長・内科部長・副院長を経て2012年より現職。日本内科学会、糖尿病学会認定医・指導医、日本肥満学会副理事長・評議員などを務める。著書に『最新版 本気で治したい人のメタボリックシンドローム 』(学研/1200円・税別)、『健康診断で中性脂肪値が高めの人が読む本』(幻冬舎/1200円・税別)など

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