文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ダイエットのウソ? ホント?

yomiDr.記事アーカイブ

男性と女性では太り方が違う?!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 大手小町では、110キロから55キロ減のダイエットに成功した、アユミさんの体験記『アユミのダイエットメモリー』が連載中です。ヨミドクターでは、アユミさんの体験談に連動して、肥満研究の権威でもある医学博士・宮崎滋さんにダイエットについてアドバイスをしていただきます。

 アユミさんが太り始めたのは、小学校高学年で初潮を迎えたころから。身体検査がいやで学校を休んだのをきっかけに、引きこもりがちになり、さらに体重が増加したそうです。

 「男性と女性では、脂肪のつき方が違います。男性はエネルギーを補充するために内臓脂肪が増えやすく、女性は妊娠、出産の準備のために、からだに皮下脂肪がつくんです」と、宮崎さん。女性のからだは皮下脂肪に守られているのだそうです。

 「女性のからだは皮下脂肪が一定量になると、女性ホルモンが分泌されて、初潮が始まるようにプログラムされています。皮下脂肪は妊娠、出産、子育てのための大切なエネルギーだからです。初潮を迎えるころに、ある程度太るのは自然なことなんです」

 でも、女性にとって、急に体重が増えるのは気になるところです。とくに思春期は、人の視線が気になり始めます。「アユミのダイエットメモリー」1回目、アユミさんにメールで相談してきた女性は、食べることへの罪悪感、太っている自分への嫌悪感で苦しみ、パニック障害にもなっていました。

 「アユミさんに相談してきた女性は、肥満症というより摂食障害だと思われます。実は、過食と拒食はセットで考えられているんです」


食べていないと不安になる~過食と拒食は紙一重

 「過食症と拒食症を総称して『イーティング・ディスオーダー』(摂食障害)といいます。摂食障害の人は、食べ過ぎる時期と食べられなくなる時期を繰り返すことが多い。食べても吐いてしまう人もいるので、過食しているからといって、太っているとは限らない。また、食べることでストレスを解消することを、“代理摂食”といいます。おなかがすいていないのに食べてしまったり、食べていないと不安になったりします。食べているときは満たされていて、その後、自己嫌悪になる人もいる。この方は、アユミさんに相談することで、克服できてよかった。こういう人は、ふつう他人に相談しないで、家族に隠れてまで食べてしまいます」

 相談者の女性は、やせることで自信がついて気持ちが安定し、パニック障害も徐々に克服できたそうです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ダイエットのウソ? ホント?_profile写真_宮崎滋

宮崎滋(みやざき・しげる)
公益財団法人結核予防会・新山手病院生活習慣病センター長。1971年、東京医科歯科大学医学部卒業。医学博士。糖尿病、肥満症、メタボリックシンドロームの治療に従事。東京医科歯科大学医学部臨床教授、東京逓信病院外来統括部長・内科部長・副院長を経て2012年より現職。日本内科学会、糖尿病学会認定医・指導医、日本肥満学会副理事長・評議員などを務める。著書に『最新版 本気で治したい人のメタボリックシンドローム 』(学研/1200円・税別)、『健康診断で中性脂肪値が高めの人が読む本』(幻冬舎/1200円・税別)など

ダイエットのウソ? ホント?の一覧を見る

最新記事