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ボンジュール!パリからの健康便り

医療・健康・介護のコラム

落雷被害者は毎年200~300人

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 ここ数日、雷が多い。フランスの夏は雷が多く、落雷被害もある。明け方、ビリビリと空を引き裂くような音と、建物の底から地響きのような振動が伝わって目が覚めた。一瞬、地震かと思った。雷が近くに落ちたのかもしれない。窓の外を鋭い光が走った。近くのエッフェル塔の避雷針に落ちたのだろうか。

 フランスでは落雷による被害者が毎年約200~300人出ており、そのうち約10~30人が死亡している。先週も、45歳の男性がバール海岸で雷に打たれて亡くなった。フランス政府も注意を呼びかけている。

 海水浴や山歩きなどが盛んな夏はもっとも危険で、雷が発生したら、すぐに建物の中に避難するよう呼びかけている。木の下などは特に危険で、木に雷が落ちて枝や地面から電流が流れる側撃雷となって、人体に電流が流れる恐れがあるからだ。屋外の場合は、木から離れて、地面のなるべく低い位置へしゃがみこむのが良いとされている。

 避難する建物が無い場合は、車の中や電車、バスのなかでも良いが、その場合は窓をしめ、ドアやハンドルに触れないこと。家の中でも、コンセントや電気製品、水道管などから離れることも促している。その他、間接的な被害も多く、交通事故、木の枝などの落下、雷光による目や耳の損傷などもある。

 フランス人の最も好きな運動はウオーキングという調査結果がある。夏休みを利用して、ランドネ(山歩き)やサイクリングなどが盛んになる。また巡礼を行う人たちもたくさんいる。海では泳ぐより、甲羅干しが多い。楽しい夏休み。雷の被害に遭わないよう十分な知識と注意が必要だ。


今週のトピック

歯髄再生の研究進む
 パリ大学デカルトの口腔(こうくう) 研究室では、歯髄再生療法として、幹細胞を移植する再生療法の研究が進んでいる。幹細胞を移植したラットの歯の細胞が成長したとジャーナル・ティッシュ・エンジニアリングに発表し、虫歯再生医療の進歩につながるとした。これらの治療の安全性確保のため、少なくともあと5~10年の研究期間が必要であると研究者は述べている。




■ 今週の一句

白無垢の 紫陽花誰に 染められし

写真撮影:n.m
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ボンジュール!パリからの健康便り_古田深雪_顔120px

古田深雪(ふるた みゆき)

1992年渡仏。
1997年より医療通訳として病院勤務。

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