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子どもを守る 地域の目

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 登下校中に子どもが狙われる事件が各地で相次いでいる。6月末から7月にかけ、小学生が校門前で切りつけられたり、不審者に声をかけられて追いかけられたりする事件も起きている。夏休みも迫り、地域や家庭で子どもを守るためにはどのような対策があるのか。(上田詔子)

通学路を巡回

 「おはよう」「前を見て歩いてね」。登校中の小学生に、交差点に立つ保護者や地域住民が声をかけた。青色回転灯をつけたパトロールカー「青パト」も通学路を巡回。埼玉県上尾市の陣屋町内会では2011年秋から、こうした防犯対策に力を入れている。

 例えば、登校時、保護者が2人組で通学路の主要交差点に立ち、下校時も黄色いベストを着て巡回する。町内会の住民約150人で組織する「自主防犯ボランティアの会」も、町内会が購入した青パトで週6~8回、地域を巡回。土曜日の夜7時からは、メンバーらが拍子木を打ちながら歩いて町内を見回る。

 小学校から不審者情報が入ると、下校時のパトロールをさらに強化。近隣町内会に呼びかけ、低学年の集団下校に2人組で付き添い、子どもが自宅に戻るまで見届ける。こうした活動が成果を上げ、町内を管轄する交番管内で昨年1~10月に起きた犯罪は前年同期比で約3割減った。

 自主防犯ボランティアの会のメンバーの平均年齢は約42歳。全国的に防犯ボランティア団体で活動する人の高齢化が進む中、現役世代が多い。同会の代表を務める太田崇雄(みつお)さん(68)は「決して無理をしないことがポイント」と話す。犬の散歩やウオーキングをしている住民には「同じ歩くなら、パトロールの時間に合わせて皆で歩きませんか」と誘う。協力者が増えると、メンバーの負担が軽くなり、活動も長く続けられるという。

狙われにくく

 「子どもの危険回避研究所」(東京)の所長を務める横矢真理さんは「子どもを狙う犯罪に対して完璧な対策はないが、地道な活動で犯罪を減らす工夫はできる」という。

 まず、子どもが狙われにくい環境を作ることが大切。そのために空き地の草刈りや、見通しを遮る木の伐採、落書きの消去、ゴミ拾いなどを行い、地域住民の目が行き届いていることを示す。

 子どもに危機回避の能力を身につけさせることも重要だ。横矢さんは、登下校や習い事、塾などで通る道を同じ時間帯に、子どもと一緒に歩いてみることを勧める。見通しの悪い場所や管理が行き届いていない場所を具体的に教えることで、危険な場所に気づかせ、近寄らないように注意する。どうしても通る必要がある場合は、防犯ブザーに手をかけておくよう促す。親も、子どもの行動を推測しやすくなり、防犯だけでなく災害で行方を捜す場合などにも役に立つ。

 また、地域で子どもの保護を担う「子ども110番の家」に親子であいさつをしておけば、子どもも万一の時に助けを求めやすい。「日頃から、おかしいと感じたら親や近所の大人に伝える習慣をつけさせておいてください」と横矢さんは話している。

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