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遺伝のはなし

からだコラム

[遺伝のはなし]自分をもっと知るために

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 突然ですが、遺伝に関するクイズです。

  〈1〉隔世遺伝って本当にある?

  〈2〉赤ちゃんの性別を決めるのは父、母のどちら側?

  〈3〉生まれつきではなく、後天的に遺伝子は変化する?

 みなさん、いかがでしょう。

 「薄毛はおじいさんからの隔世遺伝でしょ」「あの人が優秀なのは隔世遺伝だ」などと日常の会話によく登場しますね。祖父母の世代で見られた特徴が、親の世代では現れず、孫の世代で再出現したように見える場合に隔世遺伝と呼ばれているようです。

 しかし、正式な遺伝形式としての隔世遺伝は存在しません。特徴を伝える遺伝子は、3世代ともきちんと受け継がれ共有されているのです。一部の薄毛やがんなどがその代表ですね。

 このコラムを読んでくださっている方はもう、遺伝子だけで全てが決まるわけではないことをご存じですね。家族の中で同じ遺伝子を共有していても、人によって発現したりしなかったりします。病気を引き起こす遺伝子変異を持っていても、病気になる人とならない人が出ることがあるし、その程度も様々な場合があります。

 遺伝子の配列自体は変えられなくても、生活習慣などで遺伝子のオン、オフのスイッチが影響を受ける場合があることもわかってきました。

 最後に、残りのクイズの答えを。

  〈2〉父由来の染色体で決まる

  〈3〉変化するものとしないものがある

 ――が正解です。

 遺伝を学ぶことは、自分をもっと知ることができるだけでなく、運命が遺伝子だけに支配されるかのような迷信や偏見をなくすことにもつながるのです。(四元淳子、昭和大病院認定遺伝カウンセラー)

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