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超音波検査で肝膿瘍見つかる

 超音波検査で「肝膿瘍(のうよう)」と診断されました。4か月前の健診では異常なしでした。たばこは吸わず、飲酒は毎日1合程度です。原因や治療法をお教えください。(68歳男性)

細菌やアメーバ感染が原因

泉 並木 武蔵野赤十字病院副院長(東京都武蔵野市)

 肝膿瘍は、肝臓の中にうみがたまる病気です。発熱や腹痛などの自覚症状がある場合が多いのですが、症状がなく偶然に発見されることもしばしばあります。

 肝臓にうみがたまる原因として、胆のう炎などで胆管から細菌感染が起きたり、虫垂や大腸から肝臓に細菌が感染したりすることもあります。まれに敗血症など全身の感染症によって、肝膿瘍が生じることもあります。肝膿瘍は細菌感染によることが多く、大腸菌のほか緑膿(りょくのう)菌、嫌気性菌や真菌(カビ)が原因のこともあります。

 赤痢アメーバが大腸から侵入して肝膿瘍を起こすこともあります。アメーバ感染は、東南アジアに渡航歴がある人に多かったのですが、近年、男性同性愛者に多くなっています。自覚症状に乏しいのが特徴です。

 相談者は超音波検査で見つかっており、自覚症状は少ないと思われます。まず細菌かアメーバかなど原因を調べることが大切です。

 アメーバは血液検査で診断がつくことが多いです。血液検査で診断できない場合は、局所麻酔で細い針を肝膿瘍に刺して菌を調べます。少し太い針に替えて、うみを外に出す処置を行うことも可能です。

 原因が明らかになれば、点滴や飲み薬で完治することが多いのですが、破裂して手術が必要になることもまれにあります。日常生活では、感染が心配される食べ物はよく加熱してください。消化器専門の内科や外科医がいる病院で適切な治療が受けられます。

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