ボンジュール!パリからの健康便り
医療・健康・介護のコラム
フランスでも増える花粉症
いつもこの時期になると花粉症で悩まされる。くしゃみ、目やのどのかゆみ、そして鼻水。ひどくなると薬を飲まなければ仕事に支障をきたすくらいだ。
フランスに来た当時は花粉症なんて聞いたことがなかった。フランス人には花粉症はいないのか?それともアレルギーを起こすような花粉はないのか?などと思っていたが、ここ30年ほどでフランス人の花粉症が急増し、今では人口の約10%が診療に訪れるらしい。
昔はあまりなかったアレルギー科を設ける病院も増えてきている。フランスの場合は、どちらかというと家で飼っている猫の毛でアレルギーを起こしたとか、乗馬教室でアレルギー症状がでて救急外来に行くなど、動物の毛による子供のアレルギーの話はよく聞いていた。でも日本のように毎年大流行する花粉症については、あまり聞いたことがなく、フランス人に言っても理解されないこともあった。
ここ数年でフランス人の花粉症は本当に急増していると感じる。私の周りのフランス人も目薬をつけたり、鼻洗浄したりしている。この鼻洗浄は薬局で生理用食塩水のスプレーでするのだが、私も試してみたが、ひどい目にあった。しみないはずの水が、その水圧と温度が低すぎることから鼻につんときて痛いし、涙が止まらなくなった。
私は幸いにして子供のころから母に、ぬるま湯に塩を少し入れて、鼻から吸い口から出すという「鼻うがい」を練習させられていた。私はこれさえしていれば花粉症の症状も激減すると信じていたが、先日フランスの新聞に「花粉症の人は帰宅したら髪を洗いましょう」「鼻を洗うよりも効果がある」と書いてあるのをみて、外出するときには帽子をかぶったり、サングラスをかけたりするなど、花粉から身をまもる対策をしている。帰宅したらもちろん、鼻うがいとシャンプーをする。
フランスでは、花粉症の人はあまり内服薬は飲んでいないように思う。どちらかというと目薬や点鼻薬などで炎症を抑えている。でもアレルギー科の医師たちは、最初にアレルギー症状が出た時から、もしくはその前から抗ヒスタミン薬などの内服治療を開始し、シーズンが終了するまで飲み続けることを勧めている。適切な治療をせずに放っておけば、ぜんそく発作を引き起こす可能性があるとも言う。
自分の花粉症の原因が知りたくて、アレルギーのテストを受けてみた。血液検査とパッチテストの両方。原因はスギ花粉かと思っていたのに、なんと結果はムギ花粉であった!血液検査では陰性、パッチテストでは陽性だった。パンなどの食品を食べてもアレルギーは出ないが、ムギの花粉が飛ぶシーズンに畑に行くのはだめ、ということらしい。でも最近はこの時期、マロニエの下を歩くとどうも目がチカチカする。もしかしてマロニエのアレルギーもあるのだろうか。
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瞳孔で痛み測定 |
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パリに住み始めて、春になるとマロニエの種?のせいか?いつも目が痒く大変です。
不思議とフランス人の主人にはなく、フランス生まれでない、私やベビーシッターさんが同じ症状。
やはり生まれ育った環境の中にない物にはアレルギーがでやすいのでしょうか?
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とうとう流行に乗ってしまった!
ぷかぷか
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よくもダストアレルギーにならないな!と我ながら関心するわが家
立地も山に囲まれ、友人知人たちは何かしらの花粉症に悩まされているなか
ある日、突然流行に乗ってしまった(Oh)
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