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石井苗子の健康術

yomiDr.記事アーカイブ

わたしの美容法をお教えしましょう

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(「どんなお肌のお手入れをしているのですか?」と聞かれました)

 インタビューや講演会の主催者や関係者が女性だと、「普段のお肌のお手入れはどうしていらっしゃるんですか」と聞かれることが多くあります。私は美容に関してはかなり苦労をしています。若いころからあれこれとやってみました。でもどんなにやってもメンテナンスの域を超えない、つまり現在の状態より美しく進化するということはありませんでした。

 劇的に顔を若返らせるにはこの年になったらメスを入れるしかないのです。まだ恐ろしくてやっていませんが、もっと早くからそうしてしまった方は、60歳ごろから崩れてきているように見えます。

 最近は技術の進歩があり、若いころから少しずつ分らないようにゆっくり直していく方法があるようですが、60歳になってからいきなり若返ろうと思ったら「リフトアップ」が一番よいのでしょうが、専門医に聞いたところ200万円ぐらいかけないと安全ではないと言われました。お金と時間に余裕がある人だけのものということになります。私は200万円も顔に使いたくありません。

 先日、ある乳酸菌の研究をしている会社から3万円以上もするクリームをいただき、どれだけ効果があるだろうと使い始めましたが、シワが消えるわけじゃなし、たるみがなくなるわけじゃなし。きっと朝晩付けるぐらいじゃダメなのかもしれません。それと早めに使いきらないと酸化してしまい効き目が悪くなるような気がするのです。

 私はもうワセリンしか使っていません。

 安くて便利です。便利というのは、かかとのシワやひび割れから開始して、指先までほぼ全身にぬり、最後に顔中にぬりたくって寝るのです。春夏秋冬ぜんぶワセリンだけ。油性の方には向いてないかもしれませんが、私は乾燥肌です。

 ワセリンはある歌舞伎役者さんから教えてもらいました。あれだけ厚塗りをしていると肌に相当ダメージを与えるそうです。一回化粧を落としたら、たっぷりと使って次の舞台の時にさっぱりと洗ってから化粧にとりかかる。なるほど、と思ったのですが、ある医師から「保湿効果は確かにありますが、寝る前に塗ると、もし部屋が埃だらけだと顔に埃を吸いつけながら寝ることになりますよ」と言われ、ゾッとしました。

ワレフスカさんコンサートを手伝ったスタッフたちと。後列中央がクリスティーヌ・ワレフスカさん、その右はピアニストの福原彰美さん。前列左が石井。黄色の服の方は歌手の平山みきさん、その右の男性は私のいとこ。あとはその他一同。

 現在は空気清浄機を枕元に置いて寝ておりますが、その音がうるさくてたまりません。ワセリンは保湿効果だけですから、肌の具合は良くなりますが、たるみがどうにかなるものではありませんので、いざというときだけ耳の横の髪の毛を思いっきり後ろにゴムで引っ張っています。いつもそうやっているとゴムを取ったときに一気に垂れさがるそうなので、たまにやるのですが、どんなパックよりシワが伸びます。でも時々ひっぱりすぎて「カエルみたいだ」と言われております。最近の成功例を写真でお見せします。

 
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石井苗子さん顔87

石井苗子(いしい・みつこ)

誕生日: 1954年2月25日

出身地: 東京都

職業:女優・ヘルスケアカウンセラー

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1件 のコメント

私はグリセリン派

りんりん

同じく、なるべく何もしない楽ちん美容をしております。私の場合はワセリンではなく、グリセリンを使っています。冬場のひどい乾燥には原液を、夏場は薄め...

同じく、なるべく何もしない楽ちん美容をしております。私の場合はワセリンではなく、グリセリンを使っています。冬場のひどい乾燥には原液を、夏場は薄めて使い、体のどこにでも使えるので便利です。
すべての化粧品にグリセリンははいっている保湿成分だし、香りも色もないのでいつでも気持ちよく使えます。
美容手術や、高いクリームを買っても結局満足する結果なんて得られないんだから、そんなところにお金を使わないで、その分海外旅行や、習い事に費やしたほうが、心からきれいになれると思うのですが。

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