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女優 吉井怜(よしいれい)さん 30

一病息災

[女優 吉井怜さん]急性骨髄性白血病(3)悩んだ末 移植の決心

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 急性骨髄性白血病と告げられたのは、抗がん剤治療が山を越えた入院1か月後のことだった。

 急性骨髄性白血病は赤血球や血小板などに育つ細胞が、がん化する病気だ。正常な細胞が十分に作られず、貧血や発熱などの症状が表れ、免疫も低下する。

 抗がん剤の副作用による脱毛や点滴の注射痕などで、自分の容姿が日増しに損なわれていく気がした。

 ストレスが募り、時には母親にきつくあたった。

 退院は2000年12月。主治医は今後の治療方針として二つの選択肢を示した。定期入院を繰り返しながら抗がん剤治療を行う「維持療法」と、同じ白血球型の人から移植を受ける「骨髄移植」。幸いにも母親の白血球型が一致しており、主治医は移植を勧めた。

 維持療法は再発の危険性が高い。骨髄移植は長期入院しなくてはならない。仕事への復帰が遠のくのが嫌で維持療法を選んだ。

 だが実際に始めると1~2週間の入院後、体力が戻るまで自宅での安静が必要で、その間は仕事はできなかった。

 主治医や家族は繰り返し移植手術を勧めた。複数の医師の意見も聞き、心が揺れた。術前の放射線の大量照射により肌が変色する可能性、不妊となる後遺症が気がかりだったからだ。

 悩み続けたが、最終的に移植に向き合う決心がついた。「生きていれば、きっと何かができる」

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