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日野原重明の100歳からの人生

介護・シニア

自由診療は何が自由なのか

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 最近は、医療の内容が非常に進歩してきました。どんなに高額な医療費でも、それを払える富裕な階層の人には好都合とはいえても、一般の人たちには関係のないことなのかといった声をよく耳にします。

 そこで、「自由診療」について解説することにしましょう。

 診療には、大きく分けると保険診療と自由診療の2つがあります。みなさんが病気をしたり、けがをしたりした時には、みなさんの誰もが持っている健康保険証を病院や診療所の窓口に出せば、一部負担で、診療や検査をしてもらったり、処方された薬をもらうことができます。この場合、経済的な事情で医療費を支払えない人は、生活保護の認定を受ければ、無料で診療も受けられますし、入院することもできます。 

 これに対し、自由診療は、保険診療では認められていない最先端の検査や治療を自費でうけることをいいます。

 どのような治療法が自由診療かというと、まぶたを二重にすることや隆鼻術などの美容整形があります。歯科では、抜歯や入れ歯や歯周病の治療は保険診療になりますが、入れ歯の代わりにインプラントという人工歯をあごの骨に埋め込む処置はすべて自費で、いわゆる自由診療となります。

 がんの粒子線療法という高額な治療は自費です。患者の血液からリンパ球を採血して、それを加工して再び体内に注入する免疫療法も、保険の対象外です。

 幹細胞治療については、最近、問題になっているものは保険診療としては認められていません。

 お金を払ってでも自由診療を受けたいと願うのであれば、内容や効果、そして危険性について、その方面の専門医に相談して、診療を受けるかどうかを十分に話し合うことが必要です。

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日野原重明(ひのはら・しげあき)

誕生日:
1911年10月4日
聖路加国際病院名誉院長
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