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(44)「食が細く」まず医師へ

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 「最近、食事の量が減っているけど、大丈夫でしょうか」。高齢者のご家族から、このような質問をされることがあります。

 急に食べなくなった場合は、病気のために食欲がない、食べると吐き気をもよおすなどの症状が出ているのかもしれません。本人に具合を聞いてみてください。硬い食材などを食べないとすると、入れ歯が合わなかったり、歯や口の中に痛みを感じたりしている可能性もあります。

 数か月や数年の期間を経て、徐々に食事の量が減ってきた場合は、老衰で食が細くなっているのかもしれません。脳梗塞の後遺症などでのみ込みがうまくできないこともあります。認知症が進むと、食事をする意欲がなくなったり、食べる動作が難しくなったりします。原因によっては、介護方法の見直しで、食べられることもあります。

 食事を取れないと、体力や病気への抵抗力が落ちます。まずは、かかりつけ医に急いで治療する必要があるかどうかを判断してもらいましょう。また、口の中に問題がある場合は、歯科を受診します。往診をしてくれる歯科医院もあるので、通院ができない方は相談すると良いでしょう。

 治療の必要がない場合、介護方法や環境を工夫してみましょう。食事中の姿勢を整えたり、テレビを消して食事に集中したりすることで、食べられることもあります。食べやすい大きさや軟らかさにするなど、食べ物の形態を工夫して解決する場合もあります。栄養価の高い介護用食品も増えています。好みに合わせて、部分的に取り入れるのも良いかもしれません。

 ただし、食事制限のある病気がある方は、かかりつけ医に相談してください。(竹森志穂、「訪問看護ステーションしろかね」所長)

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