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からだコラム

[あなたと家庭医]子どもの急病 どう判断

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 「子どもが夜、急にブツブツができて、誰にも相談できず不安でした」

 ある母子家庭のお母さんの言葉です。

 子どもの急な発熱、腹痛、嘔吐(おうと)、発疹。特に夜間に受診できる医療機関は限られているため、不安なものです。でも、あまりに軽症でかかっても迷惑だろうし、何より夜間救急は混んでいて待たされるから、とためらってしまいますね。

 皆さんは、医師を受診する目安はどう判断しているでしょうか?

 日本小児科学会が作っている「こどもの救急」というホームページがあります(http://www.kodomo-qq.jp)。6歳までの小児を対象に、症状を入力すると、夜間や休日などに病院を受診するかどうかを教えてくれる便利なサイトです。たとえば「発熱」があり「無表情で活気がない」ならば「自家用車・タクシーで病院に行く」と教えてくれます。解熱剤で使うべきでない薬剤なども具体的に記載されています。

 また、医師にかかるときの心得をご存じでしょうか? COML(コムル)というNPO法人が作成している「新・医者にかかる10箇条」というものがあります。「伝えたいことはメモして準備」「納得できないときは何度でも質問を」などのポイントが述べられています。医師の立場からしても、患者さんがメモをとるなどして自分の病状を正しく理解してくれることは(うれ)しいことです。ぜひ、活用してみてください。

 かかりつけ医を持って、賢い受診判断をし、賢く医師とコミュニケーションをとる。それが「賢い患者」になるための近道です。(孫大輔、家庭医療専門医)

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