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ADHDの薬を続けたがる息子

 高校1年生の息子は「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」と診断されています。改善しているのに本人が薬(コンサータ)を続けたがり、心身に影響がないか心配です。(45歳女性)

高用量でなければ心配不要

宮尾 益知(ますとも) 国立成育医療研究センターこころの診療部 発達心理科医長(東京都世田谷区)

 ADHDは、7歳以前から「不注意」や「過活動・衝動性」の症状が家と学校で6か月以上続き、社会生活や学業で著しい障害がある場合、診断されます。よくものをなくし忘れ物が多い、集中力が続かない、落ち着きがない、しゃべり過ぎる等があります。

 脳内の神経伝達物質の機能低下や、脳内の神経ネットワークの機能低下などが原因と推定されています。治療は、行動療法と薬物療法とを組み合わせます。

 コンサータは、ADHDの治療で最もよく使われる薬で、神経伝達物質の濃度を高め、神経伝達の効率を高めます。診断がADHDで間違いなく、消化器症状や食欲不振、チックなどの副作用がなければ、服薬を続けても問題ありません。

 長期服用の副作用としては成長障害がありますが、高用量を毎日服用しているわけでなければ、通常は心配いりません。ただ体重、身長を定期的に測定し、伸びがないときには、土日に服用を休んだり、減量したりすれば回復します。薬の依存は、まずありません。

 ADHDの人が苦手な義務的なことをやり遂げるためには、服薬も必要になります。ただ、服薬すると創造的な仕事は難しくなる問題点もあります。

 一方、好きなことであれば、ADHDの人は新しい発想や豊かな連想をわかせながら集中し、やり遂げることができます。本当に好きなことが見つかれば、薬に頼らずに素晴らしい仕事をなすことができるようになるはずです。

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