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からだコラム

[あなたと家庭医]健康 何でも相談できる

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孫大輔さん

 皆さんは、頭が痛い、眠れない、ブツブツができた――といった時、何科にかかったらいいか迷ったことはありませんか?

 病院の○○内科にかかり、「先生、頭が痛いんです」と言ったところ、「頭痛は私の専門ではないので、神経内科を紹介します」と医師が答えたという、笑えない話もあります。

 昔のお医者さんは、地域住民の幅広い健康問題に対応し、時間外でも往診をする医師が多かったといいます。そうした「まち医者」は現在では少なくなり、専門分野に特化した医師が多くなりました。

 あらゆる健康問題について相談でき、予防にも配慮してくれ、子供から高齢者まで家族ぐるみで受診できる。介護が必要な状態になったら訪問診療をしてくれ、家でのみとりも行ってくれる。重い病気が疑われた場合は、専門医を紹介してくれる。そうした医師は「家庭医(総合診療医)」と呼ばれ、日本では専門的な育成がやっと始まったところです。

 「そんな医師がほんとにいるの?」という声が聞こえてきそうですが、私もその一人です。

 家庭医の先進国の一つであるオランダでは、あらゆる健康問題の90%以上を家庭医が扱っているそうです。世界的にも、ヨーロッパやオーストラリア、カナダ、アメリカなどでは、家庭医が医師全体の3~5割を占めています。

 日本でも少しずつ家庭医が増えてきています。あなたの周りでも家庭医を見つけて、かかりつけ医にしてみませんか?(孫大輔、家庭医療専門医)

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