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健やかキッズ

妊娠・育児・性の悩み

寝る時 着せ過ぎ注意

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 冷え込む冬の夜。子どもが布団からはみ出して寝ていると、風邪をひかないか心配になる親もいるだろう。布団や毛布を重ねて掛けてやるが、寝汗をかいて体を冷やしてしまうこともある。冬でも「温めすぎ」には気をつけたい。

重い布団や靴下 控えて

 大阪府堺市の主婦(35)は明け方、添い寝する1歳10か月の娘の寝相のひどさに驚くことが多い。「毛布をはねのけ、頭しか敷布団に乗っていない日も。体が冷えないか心配で安眠できない」と話す。母親仲間に薦められた腹巻きや「スリーパー」と呼ばれる全身を覆うベストのような寝間着も「着るのを嫌がります」。

 素材メーカーの東洋紡(大阪市)によると、体と衣服の隙間の温度・湿度で快適と感じる範囲は、成人で一般に31~33度、湿度が40~60%。体と寝具との隙間の適温の範囲は、それよりもやや高め、湿度はやや低めと推定される。

 幼児の場合はどうか。睡眠環境に詳しい東北福祉大感性福祉研究所(仙台市)特別研究員の水野一枝さんは「幼児は、代謝が活発で体温も高めなので、体と寝具との隙間の適温は成人の場合より低い可能性がある」と指摘する。

 水野さんが2007~09年に仙台市内の幼稚園児とその母親200組を対象に睡眠環境を調査したところ、寝室が一緒でも、子どもは季節を通じて母親よりも多く汗をかいていた。冬でも1割が汗をかき、全体の4割で布団を掛けずに寝ている時間があった。

 冬場に上から掛ける寝具については、約35%が「毛布、布団、羽毛布団」など3枚以上を使用。衣類もスリーパーや肌着の重ね着など、寝間着のほかに、3枚以上着込んだ子どもも約20%いた。

 「大人は自分の感覚で考えがち。冷え性な親ほど、子どもに厚着をさせやすい」と水野さん。「布団は子どもでもはねのけられるが、衣服は簡単に脱げない。着せ過ぎに注意し、布団や毛布も重くならないように気をつけてほしい」

 また、足は熱を逃がして体温を調節する役割がある。寝室が暖かく保たれていれば、寝る時に靴下を履かせるのは控えた方がいいという。

 寝汗は、蒸発する際に体を冷やす。発汗しやすい寝入りばなに頭や首筋に触れてみて、汗ばんでいたら軽く拭き、半袖をランニングに替えたり、肌着や寝間着の枚数を減らしたりする。「枚数の調節は衣服、寝具の順でしましょう」

 大阪小児科医会理事の福井聖子さんは、3人の子を育てた経験を踏まえ、「温度など客観的なデータにとらわれ過ぎず、その子に合った環境を整えたい」と呼びかける。

 「体をくすぐったり抱っこや手遊びをしたり、スキンシップを楽しみながら、唇や頬の色を見て、手や足が冷たくないか、汗ばんでいないかを触って確認してみてください。日頃から情報を得ておけば、的確に判断しやすくなります」

 なるべく外でも遊び、適度な寒さを体験することも大切だ。体温調節をつかさどる自律神経の発達を促し、スムーズな眠りにつながるという。「子どもは風邪をひきながら育っていく。体を冷やすことを過度に恐れないでください」と福井さんは話している。

冬の快眠のための留意点
・大人の感覚で暑さ寒さを判断すると、着せ過ぎになりがち
・子どもが汗をかいているようなら、衣類、寝具の順で見直す
・布団や毛布を何枚か使う時は、重くなり過ぎないようにする
・顔色をみたり、体に触れたりし、子どもの適温をみつける
(水野さん、福井さんへの取材を基に作成)
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