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元競泳日本代表 萩原智子(はぎわらともこ)さん 32

 メディアなどでお馴染みの芸能人、有名人だって、一人の人間として病気や心身の不調と向き合っています。苦しかった経験や、病によって気付かされたことなど、率直な思いをお聞きします。

一病息災

[元競泳日本代表 萩原智子さん]子宮内膜症(4)機会見つけて検診を

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 五輪の競泳代表選手を選ぶ選考レースは一発勝負だ。

 ロンドン五輪に行けるかどうかを決める今年の日本選手権の最終日は4月8日。くしくも、手術からちょうど1年後だった。

 「なんだか奇跡が起きそうな気がしたのですが……。起きませんでしたね」。100メートル自由形は8位、50メートル自由形は5位。ロンドンへの挑戦は終わった。悔しくて涙が出た。一方で、満足感も覚えた。

 「1年前にあきらめずにチャレンジして、本当によかった。病気になっても目標があったことは幸せだったし、自分自身と向き合えた。周りの人の温かさも身にしみました」

 今も3か月に1回、健診のため病院に通う。子宮内膜症は再発がありうる病気なので、行く度に緊張する。主治医の「はい、絶好調!」という言葉に、毎回胸をなで下ろす。

 後輩選手たちから、病気や体調について質問や相談が多く寄せられるようになった。「婦人科に足を運んで、自分の体と向き合って」と受診を勧める。

 「症状が出てから病院に行くのでは遅い。自分の誕生日などの機会をみつけて検診に行ってほしい。女性特有の病気はすごくデリケートだけれど、大事な問題です。男性にも、偏見を持たず、きちんと理解してほしいと思います」(文・針原陽子、写真・守谷遼平)

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