オトコのコト 医師・小堀善友ブログ
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24時間戦えますか!?
バブルまっさかりのころ、「24時間戦えますか?」というフレーズの栄養ドリンクのCMが話題になりました。本当に仕事が忙しくて、体が2つ欲しいとか、24時間では足りないと感じていらっしゃる人もいるかもしれません。私もその一人です。
でも、本当に24時間戦っていたら、しんどくないですか?休むヒマがないですよね?休みが無いと、働けません。ということで、今回は睡眠とこころのお話です。
月曜日の憂鬱は時差ボケだった
月曜日の朝は、なんだか憂鬱な感じがする人はいませんか?なかには、日曜日の夕方から憂鬱になっている人もいるかと思います。それは、単に仕事や学校が嫌いだから、というだけではないのかもしれません。ズバリ、それは時差ボケのせいかもしれないのです。
時差ボケって、海外旅行に行ったときに起こるだけではないようです。例えば、普段のウィークデイは7時起床で仕事に行っているのですが、日曜日はちょっと寝坊して10時半まで寝ていたとします。しかし翌日はまた7時に起床しなければなりません。そのとき、3時間30分の時差が起こります。それは、まさに日本とインド、成田とカルカッタの時差なのです。
人間の体には、サーカディアンリズム(概日リズム)といって、おおよそ1日(24時間)単位でリセットされる周期があるとされています。その周期が乱されると、様々な障害が起こると言われています。我々泌尿器科の領域では、サーカディアンリズムと体温と排尿についての研究があります。このサーカディアンリズムが乱される(つまりは、睡眠が短くなったり、周期が狂わされる)ことにより、メンタルの状態が悪くなるというのです。
このお話は、先日、同じ病院で働いている精神科医の井原裕先生から伺いました。井原先生は「薬に頼らない診療」をモットーにしている非常にユニークな先生です。
井原先生いわく、睡眠の周期を2時間の時差、つまり日本とタイ、成田とバンコクくらいの時差にまで抑えてあげることが、リズムを整えてあげることに必要だそうです。
理想は7時間睡眠
また、現代人は睡眠時間が足りていないようです。成人では、おおよそ7時間の睡眠が必要ということなのです。
たとえば、ビジネスマンは一生懸命働こうと、睡眠時間を減らします。4時間睡眠という毎日の人もいるでしょう。でも、起きている20時間は、実は寝ぼけて過ごしているのです。有効に使えていないということですね。
7時間ガッツリ寝て、残りの17時間の密度を濃くすることが大事なのです。
24時間働いちゃダメなのです。しっかり寝た方が、労働効率が上がり、メンタルもよくなります。
これまであまり注目したことはありませんでしたが、睡眠とメンタルの関係は、確かに大切だと改めて考えさせられました。
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納得ですね。
飛行機などで日本から下へ移動すると。
そんなに辛くない。
リゾートなどで宿泊して、早朝から散歩などして夜はさっさと寝る。
そんな休みを取る習慣でもないですけど、無理して遊ぶより楽に休み明けが迎えられますね。
時にはビジネスホテルとかシティーホテルのバーゲンを利用して、書斎代わりや、安眠にとか、プール、サウナなど利用して体を休めると、なるほど楽です。
体って不思議ですね。
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先生のお話からすると、全国の少なくない医師は「居眠り運転」してることになりますね。。。ところで、普通の睡眠時間も大事ですが、お昼休みに10分でも...
先生のお話からすると、全国の少なくない医師は「居眠り運転」してることになりますね。。。
ところで、普通の睡眠時間も大事ですが、お昼休みに10分でも目を閉じて昼寝することは効きますね。
特に身体を横にするとかなり癒されます。
やはり、二足歩行というのはそれだけ我々のケモノの性質に負担を与えるということでしょうか?
僕も外来の患者さんが4-5時間の睡眠で現れた時は、まずそこからお願いしてます。
超人は睡眠4-5時間で大丈夫かもしれないけど、普通の人は最低6時間、できたら7、8時間寝てないと無理です・・・て言います。
確かに短期間なら短時間睡眠で踏ん張れるかもしれませんが、早く体にガタがくることを考えたら、そんなに仕事上の利益も大きいとは思えません。
とはいえ、一度身体を壊してからじゃないと納得しない人も多いとは思いますが・・・。
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