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(2)緩めだと疲れや痛み

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 スポーツの秋。足にあったシューズを選びたい。

 足や靴など足元からの健康を研究しているNPO法人オーソティックスソサエティー理事で理学療法士の佐々木克則さんは「マラソン大会でも、サイズが大きいシューズを履いている一般ランナーの姿が見られます。足が靴の中で動きすぎ、体のバランスを崩し、筋肉の疲れや関節の痛みにつながります」と注意を促す。

 靴のサイズには、「26・0」「23・5」などとセンチで表される長さ(足長(そくちょう))と、「D」「E」「2E」などと表示される太さ(足幅(そくふく)足囲(そくい))がある。シューズは、長さと太さの両方を合わせるのが大切。国内では緩めのシューズが好まれ、細いモデルが少ない。足が細いのに、太いシューズを履いているケースも多い。

 では、どう選べばいいのだろうか。

 足幅・足囲は、同じサイズでも、メーカーが独自に太さを決めており、表示は参考に過ぎない。足長のサイズが大きくなれば、足幅・足囲もその分太くなる。

 試し履きでは、まず足長から合わせよう。足長は、足指の先端に1センチ程度の余裕があるのが最適だ。中敷きに足を乗せて爪先の余裕を確認することもできる。

 足幅・足囲は、足を浮かせると、立って体重をかけた時より足囲は十数ミリ、足幅は10ミリ前後小さくなる。足を浮かせた状態で合わせると、踏み込んだ時に足が靴の中で動くのを最小限にできる。佐々木さんは「爪先を上げ、かかとを床につけた状態でひもを締めるとよい。歩いてみて余裕を感じたら細いモデルを出してもらいましょう。合わない場合は、メーカーを変えることも必要」と話す。

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