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元競泳日本代表 萩原智子(はぎわらともこ)さん 32

 メディアなどでお馴染みの芸能人、有名人だって、一人の人間として病気や心身の不調と向き合っています。苦しかった経験や、病によって気付かされたことなど、率直な思いをお聞きします。

一病息災

[元競泳日本代表 萩原智子さん]子宮内膜症(2)「不妊」頭の中が真っ白に

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 生理痛に悩まされながら、厳しい練習を続けていた2011年、かかりつけの内科医を訪ねた。

 疲れが取れず、生理前後の体調不良も続いていたからだ。エコー検査も受けたところ、医師の表情がくもり、紹介状を出された。

 紹介先の産婦人科医の言葉は、思いも寄らないものだった。「(子宮内膜症で)卵巣にチョコレート嚢胞(のうほう)があります。放っておくと不妊症になる確率が高いですよ」。「不妊」という言葉に、頭の中が真っ白になった。診察室を出ると、待合室におなかの大きな女性が何人もいる。泣かないよう、我慢するのに必死だった。

 「女性として妊娠・出産を経験できたらいいなと思っていました。それが難しいかもしれないと。動揺して、水泳のことは頭の中から消えていました」

 セカンドオピニオンで訪ねた病院でも「子宮内膜症は、不妊症になりやすい」と言われた。

 落ち込んでいたのを救ってくれたのは夫だった。「もう1か所行こう。医者の見立てもそれぞれで、治療に前向きになれる先生がいるはず」。そして婦人科で3か所目に訪ねた日赤医療センター(東京)の担当医は言った。「治療で不妊症になる確率を低くできるし、もっと速く泳げるようになりますよ。妊娠を望むなら最後まで面倒をみます」

 心強い言葉に「この先生に任せよう」と思った。

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