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(21)厚生年金と失業給付 同時受給は?

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  定年後、年金と失業給付を一緒にもらうことはできますか。

65歳未満はどちらか一方

 定年などで会社を退職し、再就職先が見つからない場合、雇用保険の加入期間が一定以上あれば失業給付を受けられます。65歳前に退職した人への給付は、正確には「基本手当」と言います。

 一方、今は厚生年金が60歳(2013年度から男性は61歳)から支給されます。

 しかし、65歳未満の人は、その両方を同時に受け取ることはできません。基本手当をもらっている間は、厚生年金が支給停止になります。

 基本手当は、失業して次の仕事を探している人に支給されるもの。受給するには、ハローワークで「求職の申し込み」をする必要があります。

 支給日数は、退職理由と雇用保険の加入期間によって違います。定年退職の場合は一般に自分の都合で辞めたときと同じ扱いで、最大150日です。会社の倒産や解雇などの場合は、年齢によって異なり、60歳以上65歳未満だと最大240日になります。

 1日当たりの支給額は、退職前6か月の平均賃金(日額)で算定します。60歳以上65歳未満の人は賃金日額の45~80%で、今は6759円が上限です。賃金日額1万円の人だと、基本手当は日額約4700円。1か月間で約14万円になる計算です。

 基本手当を受け取る場合、求職の申し込みをした日の翌月分から、厚生年金が支給停止になります。停止期間は、原則として基本手当の受給が終了する月まで。ただし、実際に基本手当を受給した日数に比べて厚生年金の停止月数が多過ぎる場合は、事後精算で過剰に停止した分の厚生年金が支払われます。

 基本手当を受け取るかどうかは、厚生年金の金額と比較して判断する必要があります。基本手当の方が有利な場合が多いですが、ハローワークや年金事務所で確認するといいでしょう。

 65歳以降については、同時受給を認めない規定はありません。65歳以降に退職すると、基本手当ではなく高年齢求職者給付金という一時金が支給されますが、受給しても厚生年金が停止されることはありません。

 また、通常65歳から支給される基礎年金は、雇用保険の給付に影響されません。65歳前から繰り上げ受給する場合でも、基本手当と併せて受け取れます。(林真奈美)

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