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「おいしいご飯」こだわるなら10万円の炊飯器
新米の季節だが、「おいしいご飯」にこだわる中高年世代を中心に、10万円前後の高級IH炊飯ジャーが売れている。こうした製品の優れているところと、炊飯器でも十分においしく炊ける方法を併せて紹介しよう。
出荷の2割
高くても、せいぜい5万円程度だった炊飯器市場で、三菱電機が10万円を超える高級機種を登場させたのは、2006年のこと。この製品が、お米の味にこだわる中高年層にウケて、大ヒットした。他社も、その後、高級炊飯ジャーを次々と発売。象印マホービンの推計によると、現在、出荷されるIH炊飯ジャーの2割弱は、約6万円以上という。
洗米機能も
高級機種では各社とも内釜の素材にこだわっているほか、冷めてもおいしいご飯が炊けたりと、工夫も凝らしている。各社の主力商品を表にまとめたが、最近は洗米までしてくれる炊飯ジャーも登場している。
炊飯の知恵
高級機種に限らず現在のIH炊飯ジャーには、昔から伝わる「炊飯の常識」が当てはまらないことが多い。炊飯の「新常識」を紹介しよう。
軽く研ぐ
まず、洗米。今どきは精米技術が向上しているので「力を入れず、軽くシャカシャカ研げばよい」(パナソニック)という。炊飯にミネラルウオーターを使うなら、軟水がオススメだ。
蒸らし不要
炊飯前にコメをしばらく水に浸す必要もない。「吸水時間もジャーの炊飯工程に含まれている。洗米したら、すぐ炊飯スイッチを押す」(タイガー魔法瓶)。炊きあがった後の「蒸らし」も、炊飯ジャーが自動で行ってくれる。炊きあがりのブザーがなったら、すぐにフタを開け、しゃもじでほぐす。
コメは冷蔵庫に
たいていの家庭では、コメは米びつで保存しているが、お米も生鮮食品なので、「精米は冷蔵庫で保存してほしい」(象印)という。コメは精米すると酸化が進み、味も徐々に劣化する。新米も、少しずつ買った方が、おいしいそうだ。(経済部 滝沢聡)
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