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いきいき快適生活

介護・シニア

外出中の被災に備え 持ち歩く防災グッズ

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平林さんが日頃携帯する防災グッズを見せてもらった。「どれだけ持ち歩けるか自分で試しています」(神戸市の「人と防災未来センター」で)

 地震などに備え、外出時に持ち歩く防災用品への関心が高まっている。大型雑貨店などでは携帯用の防災グッズが売れており、専門家は少量の水や食品を含め、できる範囲で備えるよう勧めている。

懐中電灯、携帯トイレ、水…

 防災の啓発に取り組む「人と防災未来センター」(神戸市)は今年3月、普段持ち歩くと安心な防災用品などを「0次の備え」と位置付けてリストにした=別表=。飲料水や栄養補給できる菓子、携帯用の小型懐中電灯などだ。

 これまで同センターでは、防災用品について、災害時に自宅などから持ち出せる「1次の備え」、数日はしのげるよう備蓄する「2次の備え」としてリストを作成していた。新たに「0次」を設けたのは、早朝に発生した阪神大震災と異なり、平日午後に起きた東日本大震災では外出中に被災した人が多かったためだ。

 リスト作成にあたっては、主婦や高齢者を交えた検討委員会で半年間議論し、「携帯電話が通じない場合に備え、公衆電話用に10円硬貨が必要」「携帯食は普段食べ慣れているものでいいのでは」といった意見を踏まえた。

 同センター企画ディレクターの平林英二さんは、「リストの防災用品はあくまで推奨されるもので、すべて持ち歩く必要はない。自分の生活スタイルや必要に応じ、できる範囲で考えてみて」と話す。携帯ラジオはカード型を選ぶなどの工夫をすれば、荷物が重くならずに済む。雨具や使い捨てカイロは天候が急変した時などにも役立つ。

 首都直下地震の可能性も指摘されるなか、大型雑貨店などでは、携帯用の防災グッズの売れ行きが好調だ。東急ハンズ渋谷店(東京)では、東日本大震災後、携帯できる防災用品のコーナーを新設した。

 特に売れているのは、助けを呼ぶ際に使うホイッスル(笛)。携帯電話のストラップやキーホルダーとして使えるものが多く、LEDなどのミニライト付きも目立つ。「外出時に停電になった場合、周囲や地図を見る助けになる。携帯用には、複数の機能が付いた商品が人気があるようです」と担当者。手のひらサイズに折り畳める携帯式ポンチョや防寒機能のあるアルミ製シート、広げて用を足せる携帯トイレなども好調だ。

 実際に防災用品を持ち歩く人も目立つ。親子向けの防災講座を開く活動に携わる東京都武蔵野市のイラストレーター、富川万美さん(34)は仕事で外出する際、菓子類や地図、娘が通う幼稚園などの連絡先を書いたカードを持ち歩いている。「連絡が取りやすいよう、娘にも同じカードを持たせています」と話す。

 4歳と1歳の子どもがいる中野区の主婦、松下都貴絵さん(39)も、外出時にばんそうこうや脱脂綿などの救急用品セット、飲料水、菓子類などを携帯するようになった。震災時はベビーカーで移動しづらいことを考え、抱っこひもも持ち歩いている。

 人と防災未来センターの平林さんは「震災時に外出先でどんなことが想定されるか。携帯品だけでなく、帰宅や避難のルート、家族の集合場所についても考えておくことが大切です」と話している。(岡安大地)

「0次の備え」として推奨される防災用品
(人と防災未来センターのリストから)
・飲料水(500ミリ・リットル)・携帯食(チョコレート、アメなど)・ホイッスル・懐中電灯(ミニライトなど)・携帯ラジオ・連絡先のメモ・身分証明書(コピーでも)・筆記用具・現金(公衆電話用の硬貨も)
・救急用品セット(消毒薬、ばんそうこうなど)・常備薬・マスク(防寒用としても重要)
・携帯トイレ・ティッシュペーパー・使い捨てカイロ・ハンカチ(大判)・安全ピン(タオルを留めて下着の代用に)・ポリ袋
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