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医療相談室

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舌にピリピリ感「舌痛症」か

 昨年秋からリウマチの治療中ですが、今年の春先からひどい口内炎ができた後、舌先にピリピリとした痛みがずっとあり、唇にまで及びます。医師からは「舌痛症(ぜっつうしょう)」かもしれないと言われました。原因や治療法が知りたいです。(54歳女性)

原因に応じた薬物療法が中心

小村(おむら) 健 東京医科歯科大 歯学部顎口腔外科教授(東京都文京区)

 舌に外見上異常がなく、血液や細菌検査でも問題がないのに、舌にヒリヒリ、ピリピリ感、灼熱(しゃくねつ)感などの痛みが長期間続くものを「舌痛症」といいます。また、舌以外にも頬の粘膜や唇などにも痛みがある場合には「口腔(こうくう)灼熱症候群」と呼び、味覚異常や口の中の乾燥を伴うこともあります。

 舌痛症は、40~50歳代の女性に多く、かつては不安や抑うつなど心因性とみられていました。最近では痛みの伝達や知覚に関与する神経回路の障害も原因の一つと考えられるようになりました。

 舌痛症以外にも真菌(かび)が原因で、口の粘膜に白いこけ状の薄皮のようなものができる「口腔カンジダ症」や、微量ながらも生体に必要な元素である鉄、亜鉛、ビタミンB12の欠乏でも同様の症状が表れます。

 質問者は口内炎の後に舌の痛みが生じたとのことですが、口内炎との因果関係は不明です。また、リウマチ患者には血中の亜鉛値が低い人が多いと指摘されています。亜鉛の低下は味覚障害だけでなく、舌痛症にも関与するとされています。

 治療は薬物療法が中心です。原因に応じて、抗うつ薬や抗不安薬、漢方薬、亜鉛製剤などや、カウンセリングなどの心理療法も行われます。味覚異常や口腔内の乾燥が強い場合には、それらに対する治療も必要です。

 舌痛症の診断と治療は複雑です。大学病院や大きな病院の口腔外科、耳鼻科、ペインクリニック科などで専門的な診療を受けられることをお勧めします。

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