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小川恵子の漢方で健康生活

yomiDr.記事アーカイブ

生理痛

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 私は高校生の頃、女性に生まれて損だと思っていた時期がありました。その理由のひとつが生理痛でした。下腹部痛が結構ひどくて、授業中も苦痛でした。まさに、月経=憂鬱(ゆううつ)でしたし、邪魔なものだと思っていたくらいです。

 生理痛など、月経に伴う病的状態のことを月経困難症と言います。一般的には、少し前までは、月経困難症は仕方のないものだとか、鎮痛剤で対症的療法を行うと考えられていたようです。しかし、近年では女性の社会進出が進み、女性が月経困難症で仕事を休んだり、仕事の効率が下がったりしてしまうことによる社会的な影響を経済的面などから計算できるようになり、月経困難症は社会的損失と考えられるようになりました。

 月経困難症には,子宮筋腫や子宮内膜症などの器質的疾患がある器質的月経困難症と、特に原因疾患がない機能性月経困難症とがあります。後者が全体の90%以上を占めます。特に機能性月経困難症においては、漢方治療は鎮痛剤や低用量ピルと並ぶ選択肢のひとつです。機能性月経困難症に対して、鎮痛剤は約60~70%に対し有用で、頓服で即効性がありますが、一時的な対症療法であり月経困難症そのものを引き起こさないようにする効果はありません。これに対し、漢方治療は、冷え・頭痛・便秘などの随伴するいろいろな症状を同時に改善できますし、服用しているうちに月経困難症そのものが出現しなくなり、飲まなくてもよくなる場合も多いことが特長です。

 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)は産婦人科でもよく使われます。月経に関連する症状は「瘀血(おけつ)」と考えられることが多いからです。血の異常を改善する漢方薬は、他にもあります。唇や手足がかさつく場合には温経湯(うんけいとう)、出血量が多い場合には芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)などです。

 最近では、月経困難症とストレスが密接に関わっていることがわかってきました。ですから、ストレスに効果的な漢方薬を併用することによって、より早期に症状が改善することが多いのです。以前に、月経前のイライラには、抑肝散(よくかんさん)などがよい場合があるというお話をしました。抑肝散などを服用していると、月経時の頭痛や下腹部痛が減少することも多いのです。

 このように、月経困難症は、単に痛みを取るだけではなく、体の気血の巡りを良くすることによって改善することが多いのです。私も漢方薬を飲み始めてから月経困難症は全くなくなりました。漢方薬と西洋薬を上手に使い分けてみてはいかがでしょうか。

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漢方ブログ_小川恵子87

小川恵子(おがわ けいこ)

愛知県名古屋市生まれ

金沢大学附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 和漢診療外来 特任准教授

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3件 のコメント

痛みの役割

急性痛慢性痛

生理痛といってもいろいろ。いつもと違うなと思ったら受診でしょうね。運動選手でも生理の時の感覚はそれぞれでしょう。別記事に水泳の女子選手が内膜症と...

生理痛といってもいろいろ。
いつもと違うなと思ったら受診でしょうね。

運動選手でも生理の時の感覚はそれぞれでしょう。別記事に水泳の女子選手が内膜症と診断された事例もあります。
生理時に子宮内で起こる内膜が何故かはかの場所にできてしまうという事です。

痛みがあるうちでないと受診してもわからなくなるから、鎮痛薬などは使用しないままに受診がいいと思います。
待合では楽になる姿勢をみつけて順番を待つというのも医療関係者への事前のサインになる時があります。

私も痛くて立っていないと痛くてしょうがないとき、待合でずっと立っていました。席はがら空き状態。医師が立って待っていましたねと、もう診察室に入ったら準備していました。
原因が判るまで1分程度。

ほかにも子宮頸管等の不具合もあるでしょう。
ピルの服用で生理が楽になったという事例もあります。もちろん漢方も処方箋ででるのでそちらを医師と相談してもいいでしょう。

ママさんバレーの主将クラスの人と知り合いでしたが、この方はがんでした。気がつかなかったのでステージが最高のところで発見されました。薬石の効なくという事で他界されました。

いつもと違う、そのほかは定期健診等でフォローするといいのではないでしょうか。
痛み、それは体の状態を知らせてくれる役割があるのでむやみに消さないで受診できたらしてみてください。

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生理と代謝 

寺田次郎 関西医大不名誉享受

男と女の違いって、一番分かりやすいのが生理かもしれないですね。代謝の排出項目に子宮内容物とそれに伴う出血がありますから。それがデトックスでもあり...

男と女の違いって、一番分かりやすいのが生理かもしれないですね。
代謝の排出項目に子宮内容物とそれに伴う出血がありますから。
それがデトックスでもありますし、女性の方が寿命が長い理由と言う俗説もあります。

但し、生活習慣や体内環境に大きな変化量をもたらすものですし、それ自体が心身のストレスになります。
だからこそ、多くの女性が最初の頃は生理不順でスタートし、しばらくしてから定期的になってくるのだと理解しています。

改めて、じゃあ、人間という前にケモノである我々にとって何が生存に対して合理的なのかということです。

そうやって考えると、適度な運動をして代謝を高めてやることです。
そうすれば、代謝に占める生理の割合が減ります。
特に更年期こそ重要だと思います。
だから、その少し前からママさんバレーでも始めて、徐々におばさんバレーにでも移行していけば・・・と思います。

生理がない以上、男性の方が運動が必要なのかもしれませんが。
頭ばっか使ってないで、身体も使え、現代人・・・みたいな。

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太ってからは

ぷかぷか

若い頃は、超やせ気味だったためか、生理痛が辛かったですね(食べ過ぎると、太る前に胃を痛めてしまう体質です)真夏の暑い時期でも、生理期間だけは、周...

若い頃は、超やせ気味だったためか、生理痛が辛かったですね(食べ過ぎると、太る前に胃を痛めてしまう体質です)
真夏の暑い時期でも、生理期間だけは、周りもわかるほど、唇真っ青で寒さに震えてました
腰にホッカイロを貼って、耐えていました

最近は少し太ったせいか、生理痛は軽くなりました
婦人科検診でも異常なしです

身体を温める漢方薬には気がまわりませんでした

辛い時にためしてみようとおもいます

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