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13件 のコメント

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「豊かな出産体験尺度」について

鎌田次郎

豊かな出産体験尺度は、助産所で自然分娩体験をした産婦さんから集めたなまの感想から出発しています。
「特定」個人の「考え方を押しつけた」ものではありません。
この尺度の作成の過程は、手近なものでは、三砂ちずる先生の「オニババ化する女たち」[光文社新書]からご覧ください。学術的には「助産所と産院における出産体験に関する量的研究:「豊かな出産体験」とはどういうものか?」竹原 健二・野口 真貴子・嶋根 卓也・三砂 ちづる.母性衛生 49-2、275-285、2008年など竹原健二先生のいくつかの論文をご覧ください。
私たちの研究ではどのような出産医療が「豊かな出産体験」を妨げるかを調べています。上記のコメントのようにお母さん方が自責の念をもたれないよう産科医や助産師がもっと勉強や努力をしなければならないと思っています。
ちなみに宋先生は産婦人科医として「お母さんにやさしい出産」Mother-Friendly Childbirth Initiative
の努力をなさっていますか?
「フリースタイル出産と会陰切開回避が出産時の心理体験と母乳哺育に及ぼす影響」市川 きみえ・鎌田 次郎、助産雑誌 64-5、434-441、2010-05



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スピードの比較をしないで

はねる

1児の母です。今月2人目を出産予定です。一人目のお産は、私にとっては、まさに「最悪のお産」でした。

破水、微弱陣痛、鉗子分娩という経過を経て28時間かけて産まれた我が子。

頭のあざを隠すのに、しばらく帽子を付けられていました。

しかし、それ以上に私を苦しめたのは、お産後の周囲の人達の質問攻めと、医師の発言でした。

出産後すぐに「難産だったのは太り過ぎだったからだ」と言われ、体重管理は頑張ったのに私が悪かったの?…と苦しみました。

また、どの人からも「お産は何時間かかったの?」と聞かれ、それが必ず、自分の出産の時との比較になり「私は4時間しかかからなかったけど」などと言われると、その度に暗い気持ちになりました。

時間がかかる=難産=ちゃんと産めないダメな母親

という気持ちになっていました。

市の検診などでも、必ず出産の経過を聞かれますよね?あれも「トラブルを抱えた症例」として見られている気がして、嫌でした。


現在の産婦人科減少に伴い、従事している方々の疲労は分かりますが、時間のかかる妊婦に対して「面倒な症例」として見ているのは伝わりました。時間の比較という認識が無くなれば、それぞれのお産の満足度はもっと変わるのではないかと思います。

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育児に前向きになれること

kame

最近、1月11日の記事にもコメントさせていただいた者ですが、私の場合、第1子:難産、疲れ切ってフラフラで退院、産後うつ、振り返って後悔しきりの悪いお産(後悔=「もっと早く入院させてほしかった」「自然に任せず促進剤を使ってほしかった」「もっと早く吸引してほしかった」「産後、十分休養する時間がほしかった」等々)
第2子:安産(無痛分娩)、疲れを取って元気に退院、元気に育児、振り返って満足100%の良いお産
でした。

「出産のいろんな要素」の中に、産後の入院生活のようなものまでは、含まれないでしょうか。
安産であれ難産であれ、要領よく睡眠や休養を取れる人、私のように要領悪くそれが下手な人、育児に前向きに退院できる人、疲れ切って不安満載で退院する人、いろんな人がいるでしょうし、それらは、産後の健康状態にも無関係でないような気がします。
とにかく母子とも無事に生還できれば、それがすべてではないか、という御意見も多いでしょうが、私は「最低限それには感謝するけれど、そのこと以外は、すべてとことん最悪だった」を経験したので、そうとも言い難いと思ってしまいます。
虐待事件も多発する中、産んで終わりではなく、このようなことまで考えて下さる先生がいることは、心強く思います。

私の次女は、2月生まれで無事8ヶ月になりました。今、心身とも元気で育児できるのは、長女の「悪いお産」の反省から「良いお産」をめざし、実現できたために他ならないと思っています。

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なぬっ!

ピーター

最近、いろいろなメディアで活躍されていますね。豊かな出演体験をしたら子供にどう影響するかは、宋さんが参考にしたいのでしょうか。お忙しい中恐縮ですが・・・

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思っていたようなお産

みあ

3度の出産経験があります。
お産の満足度は1回目〈 2回目〈 3回目
三人とも無事に産まれましたが、お産の安全度は3回目〈 2回目〈 1回目
産後の体調の良さは 2回目〈 1回目〈 3回目
私にとってのお産満足度は、思っていた通りのお産がどれだけできたかに依存すると思いました。
3人目は自然分娩で産みましたが、一歩間違うと母子危険な状態だった思います。一人目の、設備の整った病院での出産には安心感はありましたが「こんなはずじゃなかった」と思うことがあり、満足度は低かったです。
こうしてみると、二人目の出産が良かったのかと思われるでしょうが、3人の中で夫が一番苦手とするのは2番目です。2回目の出産後里帰りをしばらくしていたのが影響したようです。
ただ、3人の出産経験が私を豊かにさせたのはたしかです。

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難しい質問ですね

今昔物語

なんとなくですけど。。。

「脳と発達 2012」を先生が読んで、その中の論文を思い出しての雑談風景が見えている感じですね。

よいお産とは・・・
なんでしょうね。
時とともに、その環境次第で感じが変わるから。

それにしても、貧相な出産体験って言い方。
楽しい言い方ですね。
思いもつかない表現です。
うちの妻は豪快だったのでしょうか?
いきなり子宮口全開で子供を股に挟んで分娩室に行きましたから。
産声まで5分。その子もいまは専門職。
考えてみれば、いいお産だったのかもしれません。

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私の場合

ぎあら

満足度って、医療者によると思いました。

私は子供が二人いますが、第一子はかなりの安産で、病院に行ったときには既に頭が出ていました(初産なので、まだまだ!と思っていたのです)。
けれど、満足度はマイナスでした。
まず、痛みのピークが来ているときに、院長先生が入ってきて、「こんにちは」と息切れしながら挨拶したら、「声が小さいわね!!失礼だと思わないの?!」と怒鳴りつけられました(担当医と院長、両先生のもとで出産するスタイルで、会ったことはありませんでした)。
ちょっとでも痛がると「下手!」「どうしてそうなるの!」「違う!」と怒鳴りつけられながら出産。
生まれた途端、それまでは散々怒鳴っていたのに、「初産なのに上手でしたよ。さすがソフロロジーです」といわれ、入院中もコミュニケーション出来ていないのか、産後何時間もトイレにも行けず放置されたり……もう二度とここでは産まない!と思いました。

第二子は時間こそ短かったものの、陣痛は辛いし痛いし、生まれてすぐに状態が悪いということで別の病院に転院になりました。
それでも、お産が満足だったかと聞かれたら、よかったと思っています。
一人だけ赤ちゃんのいない入院生活でしたが、皆さん丁寧に気遣ってくれて、赤ちゃんについても相談にのってくれ、励ましてくれました。
産むときも陣痛から助産士さんがつきっきりで、気をそらせるよう話し相手になってくれ、「またここで産みたいです」といって帰りました。
そこはお母さんを決して叱ったりしない、お母さんの気持ちを大事にすると評判だったからかもしれませんが……どのかたも偉そうだったり、嫌味だったりはしませんでした。

なので私は医療者(特に母親に直に接する助産師、看護師のかたがた)次第ではないかなと思います。

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母子ともに元気が最良、のはずなのに

1児の母

とても興味深いご研究テーマですね。いつか是非、結果を拝読したいです。陰ながら楽しみに&応援しております。
「豊かな出産体験」。私自身は、4年前に無痛分娩で産み、お産自体はイメージに近いものでしたし、母子ともに元気だったので満足しています。
でも「よいお産」だったかと胸をはれるかと言われると、そうでもないのは、周りからの反発が予想外に強いからです。親世代(over60歳)や同世代(30代)でも男子からは「痛みにたえてこそ母」というあり得ない理屈を言われ、最初は「は?」と鼻で笑っていたのですが、段々と「悪いことでもしたのだろうか」と思うように。
ママ友たちからも「帝王切開だった」「微弱陣痛だった」「お産が3日間かかった」などの声を聞きますし、結局のところ、みんな自分たちがどう思うか?ではなく、周りからの無責任な声が原因で、母親たちが追い込まれて行くような印象を受けます。
母親に自己決定権も与えられないのは、うんざりです。

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アンケートの時期

ゆき

おそらく出産直後にするアンケートではないとおもいます。出産直後なんて、とにかく痛かった、疲れた、やっと終わったー赤ちゃんにやっと会えて嬉しいけど、出産はもうこりごり。。。などと思ってたけど、でも一年後、やっぱりいい出産だったな。もう一回産んでみたいなと思えたのはきっと満足のいくお産だったんだろうと思います。出産直後と、出産してからの気持ちの移り変わりって相当なものがあります。

あと、私は看護師ですが、あれほどの激烈な痛みの中で助産師がまだまだこれからよーと笑って対応するというのは正直信じられませんでした。とくにベテランの方にそういう傾向が多くて少々ショックでした。病気ではないにしてもあまりに他人事というか。。おそらく出産経験ない方なんだろうとは思いますが、溺れているのに、笑って見られているような。全体的には満足のいくお産だったのですが、そのことがずっとひっかかっています。

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お産の客観的評価の必要性

ミンミン

“良いお産”“そうでないお産”そうした評価が必要でしょうか?出産に対する満足度とは、母親の主観と医療者の医療技術よるところで、生まれる子供の状態が仮死で悪ければ、必然的に“良いお産”には分類されません。
私は、子供が重症な状態で生まれました。産褥入院中に、“今回のお産を振り返って”というアンケートを渡され、担当助産師と面談がありました。「こんな最悪なお産・・・子供に申し訳ない」と思っていたので、そのアンケートも書けませんでした。
“良いお産”を目指すことは、お産学の発展のためにも、これから出産をする人々のためにも大切なことは、理解できます。
でも、お産はその過程でどんな展開になるのか、それは、医師である先生方が一番良く知っておられますね。
そういうお産を、あえて“良いお産”というくくりをしてしまうことに違和感を感じます。
それより、客観的に出産後の母子健康面での影響評価。という表現にされたら、いかがでしょうか?“良いお産”という表現ならば、みんなに分かりやすと思いますが、“そうでないお産”をした人間もこの世の中には、沢山おります。
“そうでないお産”をした人間がはじかれてしまうようなことがないよう、また、そうした誤解を生じないよう、研究のご発展をお願いします。

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