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日野原重明の100歳からの人生

安心・シニア

日本における「100歳以上」の急増

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 去る9月14日の日本経済新聞の夕刊には、大きなスペースをとって、今年の敬老の日を前に、100歳以上の日本人の数が5万人を突破したことを大きく報じていました。

 私は10月4日に満101歳になりますから、このリストの一人でもあるわけです。昨年秋の統計では、日本中の100歳以上の人口は4万7756人でしたが、今年は3620人増加して5万1376人になりました。

沖縄が長寿と言われていたが

 日本では、長年沖縄県民が世界一長寿とされ、100歳以上の男女が大勢いましたが、沖縄の人たちの古来の食生活が、駐留しているアメリカ人の食事の影響を受けたために平均寿命が下がり、かえって内地のほうが平均寿命が増してきました。

 ところで、100歳以上人口10万人当たりの人数を各県別に調べると次のようになります。

 上位から述べましょう。高知が78.50人で1位、島根が77.81で2位、山口が67.27人で3位、鹿児島が65.80人で4位、そして沖縄が62.88人でようやく5位を保っているのが現状です。

 下位についてはどうでしょうか。

 最下位が埼玉の23.09人、次いで愛知が25.49人、千葉が28.23人、神奈川が29.23人、そして栃木、大阪の30.40人とつづきます。

 以前から人口10万人当たり人数では西日本に多い傾向がつづいていますが、今回も上位10県は中国地方以西の各県が占めており、100歳以上の人数は西に高く、東に低いという西高東低型を示しています。

最高齢の木村さんは「腹八分」、私は「腹七分」

 ところで、日本国内の最高齢者は、京都府京丹後市の木村次郎右衛門さん(115歳)ですが、この方は男性の世界最高長寿者でもあり、このことは日本の誇りともいえましょう。

 さて、一般の人は、長寿者に対して「何を食べていますか」という質問が多く、私もこれまで何度も尋ねられてきました。木村さんは長男の妻(83歳)と孫の妻(59歳)との3人暮らしで、足がやや不自由で立ち上がるときには介助が必要で車椅子の移動が多いそうですが、食事は粥(かゆ)食、小食で腹八分目、それが長寿の秘訣だといわれます。

 貝原益軒の長寿のコツも腹八分といっていますが、満101歳で世界を駆け巡っている私の食事のスローガンは「腹七分」。日常、自動車での移動がほとんどで、ジムに行って運動をする時間のとれない私の1日の摂取カロリーは1200キロカロリーです。健康を維持するには、30歳の時の体重を生涯つづけること、そのためには私の場合、腹七分目を守っているわけです。

 なお、女性の国内最高齢者は114歳の大久保琴さんで、息子と共に高齢者施設で暮らしておられること。100歳以上の日本人がどんどん増えるにつけ、その恵まれた長寿を生き生きと送れるような環境を整えることも考えてみなければならないと思います。


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日野原重明ブログ_顔120_120

日野原重明(ひのはら・しげあき)

誕生日:
1911年10月4日
聖路加国際病院名誉院長
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