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「収入保障保険」若い世代に人気

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安い保険料 健康なら更に

収入保障保険は若い世代を中心に人気を集める(東京の「ほけんの窓口」新宿支店で)

 遺族が死亡保険金を月ごとに分割して受け取れる「収入保障保険」。保険金が一括で支払われる定期保険などより保険料が割安で、生活設計も立てやすいことから、若い世代を中心に注目されている。健康な人にはさらに割引が用意されている点も魅力だ。

 神奈川県の男性会社員(33)は昨年3月に保険を見直し、収入保障保険に新たに加入した。男性が死亡すると、遺族には満期まで毎月21万円の保険金が出る。満期は、男性が65歳となる年に設定した。

 男性は「前に加入していた保険より保障内容が手厚くなり、それでいて保険料は下がった。満足です」と話す。

 収入保障保険は十数年前から広がりだした。保険見直し意識の高まりで、近年さらに注目度が上がる。今回の見直しを助言したファイナンシャルプランナーの平野雅章さんは「幼い子のいる若い世帯にはメリットが大きい」と話す。

 子どもが独立するまでの期間が長いと、必要な保障額が増え、保険料も高くなる。それが、若い世帯の家計を圧迫しかねない。その点、収入保障保険は、定期保険など死亡保障に対応する他の保険より保険料を抑えられる。平野さんによると、同等の保障内容の定期保険に比べ、保険料が6~7割安いという。

 また、収入保障保険では、禁煙や血圧などで所定の条件を満たせば、保険料がさらに低くなるように設定されている場合が多いことも魅力だ。

 実際、収入保障保険は若い世代に人気が高い。保険代理店業「ほけんの窓口グループ」(東京)でも、今年1~8月の加入者のうち30代が半数近くを占めた。「死亡保険金を一括で受け取っても家計管理がしづらいと感じる人にも使いやすい」と広報担当者。

 収入保障保険が割安なのは、死亡時の年齢で保険金の受取総額が変わるからだ。保険金3000万円の定期保険なら、いつでも受取額が3000万円で一定。一方、収入保障保険で、60歳満期で毎月10万円を受け取る例では、30歳死亡なら、年120万円×30年で計3600万円。だが、40歳死亡で2400万円、50歳で1200万円に減る。

 死亡保険金は、遺族の生活にいくら必要か、遺族年金などの収入はいくらあるかといった点を考えて決めるのが基本だ。その際に「現在の生活費から単純に毎月の保険金額を決めないでほしい」と平野さんは話す。夫が死亡した場合に妻が受け取る遺族年金は、末子が18歳となった年度末以降は減額となるが、その頃は子が大学生となり、教育費が多くかかる。そうした将来を見越して、保険金額を多めにしておくなどの対策が必要だ。

 死亡時にまとまったお金が必要になる場合もある。そうした事態に対応できるよう、収入保障保険の多くは、毎月受け取りから一括受け取りに変更することも可能だ。ただ、一括受け取りにすると、毎月受け取りの総額よりも少なくなるので気をつけたい。

収入保障保険の特徴と注意点
・給料のように毎月定額で受け取れるので、一括受け取りより生活設計が立てやすい
・定期保険などに比べて保険料が割安
・たばこを吸わないなど、健康な人なら保険料がさらに低くなる場合がある
・高齢になるほど保険金の受取総額は少なくなる
・一括受け取りへの変更は可能だが、毎月受け取りでの総額より減ってしまう
・家族の増加などで遺族の生活費が想定より増え、保険金だけでは生活できない恐れも
 (平野さんの話などを基に作成)
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