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はつらつ健康指南

エクササイズ・健康・ダイエット

特保の炭酸 健康アップ

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「食べていい」解放感 基本は食生活バランス

 健康に役立つと国が認めた「特定保健用食品」(特保)の飲料で、従来、よく見るお茶だけでなく、炭酸ドリンクなどでも商品が増えてきた。同じ飲むなら、体にいいものを選んでみてはどうか。

ハンバーガーも平気

 日本健康・栄養食品協会によると、特保の清涼飲料水の市場規模は2007年度をピークに縮小傾向にあるが、今年は「ヒット商品も出ており、回復が期待できる」(矢吹昭・特定保健用食品部長)という。

 中でも注目株は、キリンビバレッジが4月に発売したコーラ飲料「キリン メッツ コーラ」(480ミリ・リットル、158円)だ。発売3か月で280万ケースを突破する大ヒット商品に。

 トウモロコシ由来の食物繊維「難消化性デキストリン」を5グラム配合しており、食事の際に脂肪が体内に吸収されるのを抑える。

 同社の試験では、ハンバーグなどの食事とともに、このコーラを飲んだところ、食後の血中中性脂肪の上昇が約15%抑えられたという。コーラ飲料が、脂肪分の多いファストフードやスナック菓子と相性が良いことをヒントに開発したという。メタボが気になり始めた30~40歳代の男性を中心に人気を集めている。

 開発者の一人で、同社のマーケティング部の光星晴信さんは「大人に『もう一度ハンバーガーが食べられる』という解放感を与えた点が、うけているようです」と話す。

 ただし、他の特保商品にも共通して言えることだが、「これさえ飲めば暴飲暴食しても構わない」という意味ではない。「バランスの良い食生活が健康の基本」(矢吹部長)であることを忘れずに、上手に取り入れたい。

中性脂肪が2割も減

 伊藤園の「スタイリースパークリング」(500ミリ・リットル、157円)は、炭酸飲料が好きな40~50歳代の男性向けのジンジャーレモン味だ。かんきつ類に含まれるポリフェノールの一種で中性脂肪を減らす作用がある「モノグルコシルヘスペリジン」を340ミリ・グラム含む。

 同社の実験では、1日1本を3か月続けて飲んだところ、血中の中性脂肪が約2割減ったという。飲むタイミングはいつでも構わないそうだ。

30歳代の女性に照準

 特保飲料の草分けでもある花王の「ヘルシア」シリーズからも、春夏限定の炭酸飲料「ヘルシアスパークリング ブラッドオレンジフレーバー」(500ミリ・リットル、189円)が出ている。

 緑茶やスポーツドリンクもあるこのシリーズは、男性に人気だが、30歳代前半の女性を取り込もうと、甘さは控えめで大人っぽい味わいに仕上げた。

 このシリーズの商品はすべて、急須で入れたお茶の6杯分に相当する茶カテキン、540ミリ・グラムを含む。脂肪を燃やす酵素の働きを活性化させ、「脂肪を消費しやすくする」効果があるという。食事の際に新たに「入ってくる脂肪」だけでなく、すでに体内に「たまっている脂肪」にも効くのが特徴だ。

 同社の実験では、日常生活で体を動かすレベルで燃焼される脂肪の量が、ヘルシアを1日1本3か月間飲むと、1・3倍増えたという。さらに、「1駅分歩く」「エスカレーターを使わず階段を上る」など、ちょっとした運動と組み合わせると、効果的だという。

 矢吹部長は「特保は薬ではなく、健康が気になる人、病気の手前の境界領域にある人が健康を取り戻すためのもの。生活習慣をトータルで改善するきっかけにしてもらえれば」と話す。(経済部 竹内和佳子)

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