いきいき快適生活
介護・シニア
海外旅行保険、便利に充実
お得なネット専用契約 / 五輪観戦向けサービスも
ロンドン五輪や円高などを受け、今夏の海外旅行者は過去最高になるとの予測もある。渡航にあたっては、現地での病気やケガなどに備え、海外旅行保険への加入を検討したい。ネット専用の新商品などが人気だ。
JTBグループのジェイアイ傷害火災保険は6月、インターネットで加入契約できる「
三井住友海上火災保険のネット専用保険「
損害保険ジャパンのネット専用保険「新・海外旅行保険【
今年注目を集めている格安航空会社(LCC)の一部では、航空券をネットで購入する時に、海外旅行保険に加入できる。マレーシアを拠点とするエアアジアと、全日空系のピーチ・アビエーションは、それぞれ損保会社と提携し、自社のホームページに加入窓口を設けている。いずれも補償の範囲を絞り、保険料を抑えているのが特徴だ。
五輪観戦でロンドンを訪れる保険加入者向けに、サービスを拡充する動きもある。東京海上日動火災保険は、8月19日まで専用のフリーダイヤルを設け、日本人オペレーターが事故対応や医療機関の相談などにあたる。三井住友海上も同様の態勢をとっている。
多くのクレジットカードには海外旅行保険が無償で付いている。こうした保険の大半は、治療費の上限が100万~200万円程度にとどまるので注意したい。海外では、治療費が日本よりかさみ、救急搬送の費用を請求されることも多い。リゾート地などで病院まで遠ければ、搬送費は巨額になりがちだ。
ジェイアイ傷害火災によると、同社の保険加入者で昨年度に治療費が300万円以上かかったケースは44件。チャーター機による搬送なども含め2000万円以上かかった例も4件あった。
このため、カードの保険では足りない分を補う保険プランが出ている。エース損害保険の「シフトアッププラン」は、カード利用を前提に、不足しがちな治療費などに重点を置き、通常のプランより保険料を安くしているという。
ファイナンシャルプランナーの平野敦之さんは「カードの保険は、気づかないうちに内容が変更されていることも。一部のカードでは、旅行代金をカードで払わないと、保険が使えないといった条件がある」と話す。通常の保険と同様、事故や病気の時の連絡方法や、日本語の窓口があるかどうかも確かめておきたい。
【関連記事】
※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。
※個人情報は書き込まないでください。