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海原純子のハート通信

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「一人熱中症」に注意

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 毎日本当に暑い。熱中症については皆さんよくご存じだと思いますが、スポーツトレーナーの間で「一人熱中症」と言われているものがある。陽が照りつける路上を、スポーツウエアを着こみ、さらにジャンパーを着て走っている人や、スポーツクラブでサウナスーツを着てマシントレーニングをしている人に起きるのだという。

 確かにトレーニングというより熱中症予備軍だ。台所で調理中も「一人熱中症」の危険大。私も先日、レンジで煮物をしながら魚を焼いていたら台所に蒸気と熱気がたまり、一時気分が悪くなり、急いでレンジの火を止めた。窓の大きい室内でパソコンに向かっている時なども注意が必要だ。

 熱中症予防の水分、塩分補給はよく知られているが、汗と一緒にビタミンや鉄分も失われるから、夏場は鉄分の多いものを1品、食事に加えるといい。たとえば、朝、ヨーグルトにプラムを入れたり、ひじきを取ったり、赤身の肉をちょっと加えてはどうだろう。

 さて、私は大学の健康教育の講義の中で、熱中症予防には力を入れている。熱中症にはいくつかの段階があり、危険ゾーンに達した時のサインについては試験問題に出して記憶に残してもらうようにしている。

 
海原純子撮影

 熱中症には、熱疲労や熱けいれん、熱失神などと呼ばれているものから、命にかかわる熱射病まで様々な段階がある。前者は涼しい場所に移動して水分・塩分補給することで改善するが、熱射病対処は「一分を争う」。

 熱射病のサインは第一に意識。意識がもうろうとして呼びかけても反応がない時は危険。第二に発汗が止まって体温急上昇、である。

 こうした場合は、氷のうで腋窩(えきか。わきのした)、そけい部、首を冷やすのと同時に「すぐ救急車」である。様子をみているのはダメ。多臓器不全を起こして死亡するリスクが高くなる。

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海原純子ブログ_顔87

海原 純子(うみはら じゅんこ)

1976年東京慈恵会医科大学卒業。日本医科大学特任教授。医学博士。2008-2010年、ハーバード大学及びDana-Farber研究所・客員研究員。現在はハーバード大学ヘルスコミュニケーション研究室と連携をとりながら研究活動を行っている。

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6件 のコメント

予防法あります

インフォメーション

上のほうの記事で。インフォメーションのところ。「期間限定 医療大全「熱中症」を無料公開中に予防法、その他がでてますよ。

上のほうの記事で。
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予防法

ぷかぷか

熱中症を防ぐため、ビタミンや鉄分の摂取が必用とのこと 参考になりましたテレビ等で情報を流してくださる内容は、大体がスポーツ最中や屋外で、他の人が...

熱中症を防ぐため、ビタミンや鉄分の摂取が必用とのこと 参考になりました

テレビ等で情報を流してくださる内容は、大体がスポーツ最中や屋外で、他の人が倒れたときの対処法のみと思います

まだまだ暑い夏が続きます
屋内でも熱中症の危険性「大」とのことですが、
ご高齢の方のみならず、家事をひとりでこなす主婦のみなさんや、諸事情で家で単独でいらっしゃる方に、普段から塩分、水分を摂ること以外、何か良いアドバイスがあれば、教えていただきたいと思います

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緊急連絡用ペンダント

お花畑の独居おばあちゃん

昨年夫が亡くなり独り暮らしになった。半年ぐらいは夫の死後の後始末で泣いている暇もなかった。しかし、夫の生存中は介護疲れか、よく「めまい」を突然発...

昨年夫が亡くなり独り暮らしになった。半年ぐらいは夫の死後の後始末で泣いている暇もなかった。しかし、夫の生存中は介護疲れか、よく「めまい」を突然発症していた。
何回も検査をしたが、原因不明、ストレスと簡単に片づけていたが、先日夕方なんとも言えぬ身体の不調を感じた。直ぐに救急車を呼んだが、全く原因が解らなかった。
こんなことが、何回か起きてしまったので、介護ヘルパーさんに相談をして、緊急連絡用のサービスがあることを知り、直ぐに手続きをして頂き、電話を設置した。
救急車にお世話になった時、隊員の方が「何歳の独居--受け入れて下さい」と電話をかけてくださってたのが、耳に残っている。
「そうだ私は独居老人なのだ」と実感をした。毎晩娘から安否の電話はかかってくるが、今は、何より緊急連絡用のペンダントに頼っている。感謝 感謝である。
緊急連絡用のペンダントを揺らしながらキッチンにこれから立とうと思う。

仕事の忙しい二人子に迷惑をかけたくないのである。今日も独居老人は、今月号の短歌を選びながら、パソコンを打たなければならない。

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