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対談(3)健康寿命延ばすには?

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  科学では計算しきれない不思議な命の力とか、人間の気持ちの持ちようによる力っていうのは、おそらく先生のように長いこと患者さんを見ていらっしゃると、きっと数知れずいろいろなご体験があると思いますけれども、すばらしいですね。

 本日のテーマである健康寿命とは寝たきりになったり認知症になったりしないで、自立して生活できる期間のことですが、健康寿命を延ばすためのアドバイスをいただけますか。

寝たきり原因の脳血管疾患・認知症、運動や頭使い予防を

 鎌田 寝たきりになる原因で一番多いのは脳血管疾患です。次に多いのが認知症、関節の疾患、骨粗しょう症などです。特に女性は閉経後、エストロゲンというホルモンが少なくなり骨粗しょう症がぐんと進むことがあります。

 これには、歩くことや、少しジャンプする運動が予防になります。かかとを1~2センチ上げる程度でもいい。それから、毎日5~10分、体の一部でも太陽に当てること。食事ではビタミンD、マグネシウム、カルシウムが大事で、シイタケや乳製品、小魚やヒジキ、小松菜などを取ることが大切です。

 認知症予防には頭を使うことです。一番良いのは文字を読むこと。そして、おしゃべりをすることです。おしゃべり好きな女性のほうが認知症になる危険性は低い。孤立しがちな男性のほうが危険性が高くなりますね。

好奇心は大事 / 食事では「おいしい」と口に出す

  健康寿命の長い方の間で何か共通点はありますか。例えば好奇心が強いとか。

 鎌田 好奇心は大事です。転んで頸椎を損傷し、手足が全く動かなくなったある女性は、作業療法士にパソコンを教わったことがきっかけで興味が広がり、僕がリーダーをしている「鎌田實とハワイへ行こう」の情報を知り、好奇心から、7年前から参加するようになりました。そして今年、夫とハワイ旅行して金婚式を挙げました。それに合わせて手足も回復していったんです。

 だめだと思うと本当にだめになる。生きていればアクシデントはあると開き直ることが、寝たきり予防に大事です。

 それから、食事の際には、「おいしい」と口に出して言うことです。そうするとセロトニンが出やすくなりますね。会場の男性は今日うちへ帰り、夕飯を食べたら、「うまいな」って言ってみましょう。ほんとはうまくなくても、うまいなと思ったら自分の脳内に神経伝達物質のセロトニンが出て、自分の命を守ってくれます。奥さんもうれしくなります。そして、今日はうまくないとしても、明日からうまくなる可能性はあります。

 夫が感動してくれないと、どんどん、どんどん、奥さんは手抜きになりますよ。ラーメン屋さんに行くと、僕は「おいしかったです」って、店のおばさんにお金払うときに言うんです。すると、セロトニンが出るだけじゃなくて、2回目に行くと注文してないのに味つけ卵が入ってたりするんです。だから、おいしいと言うのは絶対に悪いことじゃないですよ。(笑い)(続く)

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