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今こそ考えよう 高齢者の終末期医療

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「経管栄養」は本人の利益を考えて

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 胃ろうなど経管栄養の患者さんを今まで何百人と診てきましたが、その中でたった一人、会話が出来る人がいました。

 76歳の女性認知症患者さんで、脳梗塞のため食事をするとむせてしまいます。そのため、自宅でご主人が胃ろうから栄養剤を注入しています。時には、「イカの燻製が食べたい」と言って、ご主人を困らせることもあるようです。私たちが訪問診療に行くことを楽しみにしていて、話す言葉は不明瞭ですが、週3回通っているデイサービスで歌を歌うことが楽しいと、話してくれます。口から物を食べられなくなっても、胃ろうからの栄養で人生を楽しめることは、すばらしいことだと思います。 

 しかし、残りの何百人という患者さんは、ほとんど何もわからず、物も言えず、寝たきりです。痰の吸引時は体を震わせて苦しみます。経管栄養で5年以上生きている人も少なくないです。私は約50人の患者さんに胃ろうを造設しましたが、痛くても痛いと言える人は、ひとりもいませんでした。楽しいことは何もなく、苦しいことしかないであろう患者さんを見ていると、これでよいのだろうかと考えてしまいます。

医師の15%しか望まない!

 

 経管栄養が多い病棟では、ほとんどの職員は、自分には経管栄養を望みません。「2010年度老人保健健康増進等事業シンポジウム」の調査結果では、医師も自分には15%しか経管栄養を望みませんでした。

 経管栄養は患者さんに幸福をもたらすこともあれば、苦痛を長引かせることもあります。それは患者さんの病状が異なるからです。経管栄養の選択においては、本人の利益を考えることが大切だと思います。(宮本礼子)

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201206終末期ブログ_サブナビ

宮本顕二、宮本礼子

宮本顕二(みやもと けんじ)
1976年、北海道大学医学部医学科卒業
北海道大学大学院保健科学研究院機能回復学分野教授

宮本礼子(みやもと れいこ)
1979年旭川医科大学卒業
桜台江仁会病院(札幌市)認知症総合支援センター長

ブログは2人が交代しながら書いていきます。

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1件 のコメント

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母の終末期に思う事

ルンルンのママ

現在母は78歳、終末期の中にいて家族も矛盾や悲しみを抱えてこの時を生きています。パーキンソン発症から10年以上経ち本に書かれた通り徐々にやってき...

現在母は78歳、終末期の中にいて家族も矛盾や悲しみを抱えてこの時を生きています。パーキンソン発症から10年以上経ち本に書かれた通り徐々にやってきました。
私達がサポートしようとしても聞き入れず、4年前に足の骨折で歩行困難になり有料老人ホームに入居しました。要支援1から要介護5、障害者2級と緩やかに進み2年程前には認知となり、誤嚥性肺炎で3回入院し昨年9月に痰が詰まり死にかけました。
誤嚥は以前からあり、誤嚥性肺炎を防ぐため胃ろうを付けました。施設で看とりが出来ない事、胃ろう以外の選択のない事で決定してしまった事に、最後まで納得のいかなかった事が後悔されます。自宅介護も頭を過ぎり手術寸前まで悩みましたが残念な結果でした。
しかし折角付けた胃ろうも投薬による肝機能悪化で役に立たず、衰弱してい行く姿が心苦しく辛いものでした。現在は体重も25キロになり一点を見つめ口元が震えている状態です。
もう5カ月以上も飲食していないので余計に声も出ないようです。主治医もお楽しみ程度に食べれるようにと思い、検査をしてくれたのに無理でした。
こんなに辛く悲しい事が起きています。死にたくても許されない本人、止めてと言えない家族、手を尽くさないといけない医療との間に最善の決断が望まれます。
病院の次は療養型の病院で高額の医療費を払って入院します。病院に長々居られない現実も無視できません。他人事でありません。老人施設での看取りも重要です。沢山の命が本当に、チュウブで繋がれ助けを求めています。すでに私も遠くない将来を見据えています。自分だったらを常に心に感じてください。私も肝に命じます。

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