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楽ラク介護術

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(16)点滴 食事必要な場合も

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 「自宅で点滴ができるのですか」と聞かれることがあります。医師の診察を受けて点滴が必要と判断されたときは、訪問看護師が点滴を行うことがあります。

 点滴の方法はいくつかあります。腕の血管に針を刺す場合、腹部の皮下に針を刺す場合、または病状によっては首の下辺りの太い血管に点滴用の器具を埋め込む手術をして、そこに針を刺す場合などがあります。方法は医師が決めます。点滴を受ける本人や家族にとって、安全で管理をしやすい方法が選択されます。

 また、点滴と一概に言っても、内容は様々です。訪問診療を受けている場合には、具合が悪くなったときに、自宅で数日間の点滴をすることがあります。脱水のときには、水分と電解質の補給を目的とした点滴をします。カロリーはご飯茶わん半分以下のことが多いようです。発熱したときには、抗生剤の点滴を行うことがあります。これは感染症の治療が目的です。

 「点滴をしたから、食べなくても大丈夫」と思われる方もいますが、必ずしもそうとは言えません。かかりつけ医に相談しながら、できるだけ体力を落とさないよう、食事もとるようにしてください。病気によっては食べることができず、カロリーの高い点滴を行うこともあります。

 身体に針を刺している部位から点滴の袋まで管がつながっています。管が引っ張られない程度の距離に、クギやフックを使い、点滴の袋をぶらさげます。ベッドや布団のそばの壁や天井、または安定感のある洋服かけやカメラのスタンドなどに点滴をさげることもありました。使った針は医療機関で廃棄します。その他のゴミは自治体の決まりに沿って廃棄します。(竹森志穂、「訪問看護ステーションしろかね」所長)

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