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不妊治療受けた東尾理子さんインタビュー全文(2)妊娠に挑戦…造語で前向きに

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 ――体外受精を始めることを公表したのは昨年6月のことでした。

 「タイミング法や人工授精をしている時に公表してもよかったのですが、周囲に、あえて言う必要はないと止められました。『不妊治療は、不健康なイメージを感じさせるから』というのが理由でした。私は、全然そんなことないと言っていたのですが」

 「夫婦そろってイベントに出て、記者からお子さんはまだですかと聞かれた時、『がんばっています』とか『病院に行っていますと』と言ってもいいと思っていました。でも、あえて言う必要はないと言われました」

 「そんなことが1年続いた時、自分の中でもういいかなという思いがありました。自分の中で、隠したいわけではないのに、隠している感じになっているのが嫌でした。『体外受精を始めることをブログに書くけどいい?』と主人に聞いたら、『いいよ』と言われたので書きました」

 ――ブログで、不妊治療を「TGP生活」と呼んでいますね。

 「これは私が作った造語で、妊娠するように挑戦するという意味の英語(Trying to Get Pregnant)の頭文字をとっています。私は不妊治療という言葉が好きではありません。「不」という否定形の言葉がマイナスを連想させるからです。すべてのことについて、『やりたくない』ではなく、『こうしたい』と考えて生きたい。前向きな言葉を使いたい。言葉が考え方を作ると考えているからです」

連日の注射、体だるく辛かった

 ――不妊治療でつらかったのはどんなことですか。

 「精神的には割と大丈夫でしたが、肉体的にはつらいことがありました。体外受精では、排卵誘発剤を注射します。病院へ通って、注射してもらってもよいのですが、私は家で自己注射することにしました。注射は1種類だけではありません。10日間、排卵誘発剤を注射するとして、7日目ぐらいからは、排卵を抑制する薬も打ちます。卵が勝手に出てこないようにするためです。さらに、最後の日には、卵を取り出すためにまた別の注射も打ちます。36時間後に排卵するという薬です。夜に打って、翌々日の朝に採卵するのです。毎日、注射の日々でした。体力に自信はあったのですが、注射を打つと体がだるくなり、おなかはぱんぱんになりました」

 ――夫の支えはどうでしたか。

 「主人は、いつも優しく私を包んでくれていました。病院にはほとんどいつも一緒に来てくれました。主人に思いやりがあることはわかっていました。でも、行動を見て、ありがたいと思いました。私のことをよく理解し、考えてくれていると実感しました。不妊治療は、夫婦の絆を強める側面もあると思います」(続く)

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