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不妊治療受けた東尾理子さんインタビュー全文(1)体外受精で妊娠…体験を公表
俳優・石田純一さん(58)の妻で、プロゴルファーの東尾理子さん(36)が6月に書いたブログが話題を呼んでいる。不妊治療を受けて妊娠し、11月に出産を予定している第1子について、「ダウン症の可能性がある」と公表したためだ。これまでの不妊治療をはじめ、検査を受けた動機や心境を聞いた。(加納昭彦)
東尾理子(ひがしお・りこ) |
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1975年生まれ。8歳からゴルフを始め、99年にプロゴルファーになる。2009年、俳優の石田純一さんと結婚、11年6月にブログで不妊治療を公表した。父親は、元プロ野球選手の東尾修さん。 |
胎動感じて、母親になる実感
――妊娠7か月。今はどのような生活ですか。
「気持ちが悪く、食べても吐いてしまう『つわり』もおさまり、食生活も普通になりました。おなかはまだそれほど大きくない今が一番体を動かせます。今は赤ちゃんを迎えるため、家の片づけをしています」
――胎動を感じますか。
「すごく感じるようになりました。蹴られているのか、パンチされているのか、たまに痛いと感じるほど強い時があります。夜、寝る前に夫とおなかの赤ちゃんが動いているのを感じるのが楽しくて。私の声に反応するのです。おなかの赤ちゃんが蹴ってきた時にその部分をツンツンすると、ツンツンと反応が返ってくる。幸せを感じますね。おなかが大きくなるまでは胎動も感じず、つわりがあるだけだったので実感がわかなかったのですが、胎動を感じるようになると、母親になる実感がわきますね」
――胎教はしていますか。
「先日、ディズニーのテーマソングを集めたCDを買いました。『イッツアスモールワールド』などの曲が入っているものです。聞いてみると結構、良かった。何枚かそろえようかなと思っています。家の中の片づけをしながら聞いています。赤ちゃんがおなかで聞いていた音楽を生まれた後に聞かせると落ち着くそうです。CDを聞くと、自分も落ち着きますね」
――不妊治療を始めたきっかけを教えてください。
「夫とは、結婚する前から子どもをほしいねと話し合っていました。結婚前に健康状態を調べるブライダルチェックで、妊娠に関わる検査もしました。特に問題はありませんでしたが、子どもが欲しかったので、まずタイミング法(排卵日に合わせて性交する)を試しました。次に人工授精(取り出した精子を子宮に注入する)を6回しましたが授からず、体外受精(卵子と精子を体外に取り出して受精卵をつくり、子宮に戻す)をすることにしました」
――多くの人が語りたがらない不妊治療について、自身の体験をブログで公表しているのはなぜですか。
「特別なことをしている感覚はありません。普通の生活の一部を話したにすぎず、公表したというおおげさなものではありません。私は何事も包み隠さない性格です。大学生時代から米国生活が10年になることも影響しているかもしれませんね」(続く)
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