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胃MALTリンパ腫 不安

 胃の内視鏡検査を受けたところ、胃MALT(マルト)リンパ腫の疑いと告げられました。半年ごとに経過観察していますが、不安です。どんな病気なのでしょうか。(74歳男性)

7~8割、除菌で改善か消失

土井 俊彦 国立がん研究センター 東病院消化管内科副科長(千葉県柏市)

 胃MALTリンパ腫は比較的、悪性度の低いリンパ腫の一種で、胃の粘膜に発生します。

 この病気は、ピロリ菌が深く関わっていることが分かっています。ピロリ菌に感染しても、多くの人は慢性胃炎の状態で終わりますが、炎症を抑えようとリンパ球が胃の粘膜の下に集まることがあります。このリンパ球ががん化している場合、集まったリンパ球が悪性腫瘍の塊を作ります。これが胃MALTリンパ腫です。MALTとは「粘膜とリンパ球の複合組織」を意味する英語の頭文字です。

 胃の粘膜のびらん(ただれ・強い荒れ)、組織が崩れて深い傷ができる潰瘍性病変、表面が盛り上がる隆起性病変など様々な形態をとります。

 治療法は、その広がり方や程度によって、ピロリ菌の除菌治療、抗がん剤治療、手術、放射線治療などが行われます。除菌によって、70~80%くらいが改善、あるいは消失することが報告され、現在は最初に行う治療となっています。

 しかし、MALTリンパ腫は、胃だけでなく、甲状腺、唾液腺、目、小腸や大腸など、様々な場所から発生する病気ですので、診断や治療には注意が必要です。

 治療方針を決めるためには、超音波内視鏡検査や大腸などの消化管検査、コンピューター断層撮影法(CT)検査、骨髄検査、遺伝子検査などが行われます。一部の悪性度の高いリンパ腫と区別することが難しい場合もあり、まれな病気でもあるので、血液・消化器がんの専門医がいる施設での治療が望ましいです。

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