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はつらつ健康指南

エクササイズ・健康・ダイエット

扇風機 使い方に注意

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体調不良や火災の危険

売り場では自然に近い風を出せる高性能機種が人気だ(東京都千代田区のビックカメラ有楽町店で)

 夏の節電の切り札として、昨年に続いて扇風機が注目されている。ただ、使い方によっては、夏バテの原因になることもある。古い製品は発火の危険もあり、注意したい。

 東京都練馬区の主婦(35)は昨夏、扇風機に長時間あたり、体調を崩した。夜、下半身に風をあてたまま寝たところ、翌朝に足元が冷え、全身のだるさが4時間ほど続いた。日中、扇風機にあたりながら1時間ほど仮眠した時も、のどの渇きやめまいを覚え、食欲がなくなったという。「節電のため今夏も使うが、あたり方を考えないと」と話す。

 「amadana(アマダナ)」ブランドの家電を販売するリアル・フリート(東京)が5月、1000人に行ったアンケート調査では、扇風機が原因とみられる体調不良を経験した人は53%もいた。具体的には体のだるさが60%、肌、のどなどの乾燥が47%、体の冷えが29%など。つけっぱなしにして寝る人の3分の2が何らかの異変を感じており、風にあたり続けることが不調を招いているようだ。

 東京都中央区の西崎クリニック院長で内科医の西崎(おさむ)さんは「扇風機に長時間あたると体温の調節機能が低下し、悪影響を及ぼす」と説く。汗が蒸発し皮膚の温度が下がると、血液を通じて内臓の温度も下げ、食欲不振やだるさなどを引き起こすという。

 パナソニックエコシステムズ(愛知県春日井市)の試算では、天井の扇風機から風速1メートルの風を浴びると、体感温度は約3度下がる。「入浴後などに10分ほど涼を得るなら問題ないが、それ以上、直接あたるのは避けたほうがいい」と西崎さん。風を壁や天井に向け、部屋の空気全体を循環させれば体の負担は減る。

 最近は、1台2万~3万円程度と高価ながら、自然に近い風の出せる機種が人気だ。家電評論家の戸井田園子さんは「そよ風のような、かすかな風を出せる機種がおすすめ。運転音も静かで、消費電力も格段に小さく、省エネが図れます」と話している。

 独立行政法人の製品評価技術基盤機構のまとめでは、昨年度に扇風機の発火や羽根の破損などの事故は52件もあった。製造後30年以上たった扇風機から出火し、住宅が全焼し住人が重いやけどを負った例も。同機構は「古い製品で動きに異常があったり、焦げ臭かったりしたら、使用しないで」と呼びかける。

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