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海原純子のハート通信

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あなたは目覚まし頼み?それとも自分で起きる?

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 人が睡眠から覚めるのには、目覚ましや人に起こしてもらう方法、自分で起きる方法があります。前者は強制覚醒、後者は自発覚醒と呼ばれています。

 自発覚醒にも二つの種類があり、第一は特定の時刻に自分で起きる自己覚醒と、起きる時間を決めずに不特定の時間に目覚める自然覚醒があります。休日には自然覚醒スタイルを取る方が多いでしょう。

 この自己覚醒。多くの方が、「次の日はこの時間に起きよう」と決めてベッドに入ると大体ほぼその時間に起きられるという経験をお持ちでしょう。確かに自己覚醒できる、と名乗りをあげた人を調べると、約6割は予定時間前、約30分で起きられるという実験報告があります(Bell,1980)。

 ただし、「次の朝は何に時起きなければ」と思いながら休むと、それがストレスになり、寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めたりして、眠りの質が悪くなってしまうといわれています。

 しかし、習慣的にいつも目覚ましを使わず自己覚醒している人では、「何時に起きるぞ」ということが特にストレスにならず、眠りの質には変化がないとのこと。加えて自己覚醒している人は昼間の居眠りも少ないという報告もあります。目覚ましに頼らず自分で起きる習慣づくりは生活の質をアップさせるといえるでしょう。

 2012年、広島大学の池田らは1週間の自己覚醒訓練で、自己覚醒習慣のない人でも成功率が向上し、昼間の眠気が少なくなったと報告しています(2012、心理学研究)。「起きなくちゃ」という思いがストレスにならず、質の良い眠りで朝はすっきり起きられる。そのためには普段の生活のリズムに気を配ることも必要でしょう。

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海原純子ブログ_顔87

海原 純子(うみはら じゅんこ)

1976年東京慈恵会医科大学卒業。日本医科大学特任教授。医学博士。2008-2010年、ハーバード大学及びDana-Farber研究所・客員研究員。現在はハーバード大学ヘルスコミュニケーション研究室と連携をとりながら研究活動を行っている。

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