文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療部発

医療・健康・介護のコラム

卵子提供 皆さんはどうお考えですか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 本日から、読売新聞朝刊で医療ルネサンス「卵子提供 国内の現場から」の連載が始まりました。(記事はこちら。ウェブにてご覧になるには、有料会員登録が必要です)

 これに先立ち、大型連休初日4月29日朝刊から、卵子提供について、いくつかのニュースをお伝えしてきました。今回は連載で、改めて、国内の現場でどのような問題が起きているのか、ということをまとめてみました。「卵子提供?それは海外での問題でしょう」と思っている方も、読んで頂ければ、国内の様々な現場で問題を抱えていることを理解できると思います。

 不妊のため、別の女性の卵子の提供を受けて妊娠、出産する女性はどのぐらいいるのか?子どもは何人生まれているのか?卵子提供に関する法律がなく、多くの希望者が海外に渡航している日本では、その実態はわかりません。

 ですが、治療により生まれてきた子どもは、確かに日本で育っているのです。それをまず、お伝えし、何のルールもない日本で議論を深めるべきだ、と取材を始めました。

 そもそも、私が、卵子提供について取材をしたいと思い始めたのは3年ほど前になります。高齢や双子など危険性の高い妊婦を受け入れる周産期母子医療センターの産科医が、海外で卵子提供を受けて帰国した高齢妊婦の対応に苦慮している、という話をしてくれたからです。

 その後、高齢妊娠・出産や不妊治療をテーマに医療現場で取材するたびに、卵子提供について話題をふっては、医師や患者の反応を確かめ、何が問題なのかを考えてきました。

 まずは、氷山の一角ではあるかもしれませんが、実態を把握したい、と周産期母子医療センターへのアンケート調査を行いました。ただでさえ多忙を極めるお産の現場の医師に、卵子提供を受けて出産した症例の詳細を尋ねるアンケート、心苦しいものでしたし、無謀かと迷う気持ちもありましたけれど、幸い、多くの先生方から回答をいただきました。それぞれの自由意見には、今、まさに直面している問題がリアルに伝わってきました。

 その一人一人の貴重な意見を、ヨミドクターに掲載しました。どうぞごらん下さい。卵子提供を巡る課題、論点整理がしやすいと思います。一方で、これは危険性の高い妊婦の出産に日々苦労している産科医の視点から出た意見であり、不妊治療を担う医師、これから子どもを持つことを考えている夫婦、子育て真っ最中の夫婦、不妊治療を続けている夫婦、卵子提供を受けた夫婦、卵子や精子提供など第三者の関わる生殖医療で、生まれてきた子どもなど、立場が違えば、また新たな意見、反論もあるでしょう。

 実際に、卵子提供を受けて出産、育児に追われる当事者や、卵子提供のため渡航の準備を進める当事者にも取材しましたけれど、話を伺えば方はみな、つらい不妊治療を経て、熟慮を重ねた上での決断で、出産した方は、育児を楽しんでいました。

 なので、読んで頂いたら、是非、ご意見を寄せて頂ければ幸いです。

 最後に、お忙しい中、アンケートに答えて下さった先生方、改めて、この場を借りて、お礼を申し上げます。


【卵子提供 医師の意見】

 ※ 医療大全・卵子提供はこちら (これまでの卵子提供の記事をまとめてご覧いただけます)

 ※ すべての記事をご覧いただくには、有料登録が必要です。有料登録について詳しくはこちら

中島久美子 2003年から医療情報部。乳がんや更年期など女性医療を中心に取材してきた。3歳児の育児に奮戦中。鉄道ファン。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療部発12最終300-300

読売新聞東京本社編集局 医療部

1997年に、医療分野を専門に取材する部署としてスタート。2013年4月に部の名称が「医療情報部」から「医療部」に変りました。長期連載「医療ルネサンス」の反響などについて、医療部の記者が交替で執筆します。

医療部発の一覧を見る

21件 のコメント

コメントを書く

卵子提供って・・・

通りすがり

自然界だとカッコウの托卵に相当しますね文字通り見ず知らずの赤の他人の卵を自分の卵だと思って~思い込んで~育てるなんだかうら悲しい

自然界だと
カッコウの托卵に相当しますね文字通り
見ず知らずの赤の他人の卵を
自分の卵だと思って~思い込んで~育てる
なんだかうら悲しい

違反報告

妊娠できない苦しみはわかりますが

うにゃらっしゅ

私は妊娠できない体でした。卵管が詰まっていたので手術をして自然妊娠をしました。その前に体外受精を勧められましたが、それすらしたくなかった。卵管を...

私は妊娠できない体でした。卵管が詰まっていたので手術をして自然妊娠をしました。その前に体外受精を勧められましたが、それすらしたくなかった。卵管を通す手術をしても妊娠率は25%でした。
妊娠できない悲しみ、苦しみはわかります。わかったうえで卵子、精子提供も代理出産も反対です。
やはり産まれてきた子供が真実を知った時に苦しむからです。特に代理出産は何が何でも子供が欲しい人のエゴだとしか思えない。なぜ「諦めること」を選ばないのか。その代理母が万が一出産で亡くなったら、だれが責任をとるのでしょう。
世の中には子供ができないからと不妊治療を諦めて夫婦2人で仲良く暮らしている人たちが沢山います。それでいいじゃないかと私は思います。
子供がいない=不幸ではないです。

あと実際に出産を経験して思うのですが、お腹を痛めたからこそ、子供が愛しく思えるんです。代理母にも疑問です。よく他人の子供を身ごもれるなって。お金のために人間としての尊厳まで手放しているように感じます。

つづきを読む

違反報告

命を金で手に入れる行為

あき

精子提供、卵子提供、代理母反対です。私は精子提供で産まれました。いくら親が愛してるよと言ってきても、その言葉は私にとって救いにはなりません。臓器...

精子提供、卵子提供、代理母反対です。私は精子提供で産まれました。いくら親が愛してるよと言ってきても、その言葉は私にとって救いにはなりません。臓器提供等と同列に語る人もいますが、体の一部を移植されるのと、自分の命を操作し無理やり造り出されることは違います。私は自然崇拝者ではありません。
しかし、科学が踏み込んではいけない領域だったと思っています。可能性という言葉にしがみつき、ほしいモノはどんな手段を使ってでも手に入れる、私達にはその権利?があるのだから、という諦めを知らない大人の究極のエゴです。産まれたことを感謝しろ?いい加減にしてください。親には私の心境など一生理解できないでしょう。
こんなに愛してるのに何が不満なんだ、と喚かれる日々です。産まれてきた、いえ、生み出された子供のことは後回しですか。悩んでいるなら後で私達がケアしてあげればいいでしょってことですか。生殖医療がビジネスとして確立している時代に生み出されたことを非常に残念に思います。

つづきを読む

違反報告

すべてのコメントを読む

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

※個人情報は書き込まないでください。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、読売新聞オンライン、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • 個人情報を書き込んだ場合(たとえ匿名であっても関係者が見れば内容を特定できるような、個人情報=氏名・住所・電話番号・職業・メールアドレスなど=を含みます)
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事